5月16日(火) 上陸幼虫の土まゆ

 4月の末に準備した、幼虫の個別上陸水槽セットでは、ほとんどのケースで幼虫が水中からいなくなりました。おそらく上陸したと考えられます。これらのケースは、内部が蒸れないように、フタを外し、網に替えました。成虫が出てくるまで、もう少しかかります。

 

 

 

 同じときに、サナギ観察用のケースも用意しました。上陸用のケースに数匹の幼虫を入れました。ことらのケースも全ての幼虫が水中からいなくなったので、上陸したものと思われます。そこで、サナギを観察するために、ケース内の土をゆっくりめくっていきました。すると、表層の1cm程のところから、幼虫の姿が現れました。どうやら、土まゆを壊してしまったようです。そして、まだサナギになっていなくて、幼虫のままでした。

 

 

 

 幼虫の体色は黒っぽく、全く動かないので生きているか死んでいるか分かりません。よく見ると、土まゆの壁の予想以上に薄く、パサパサでした。使った土が、鹿沼土や赤玉など粒の硬い土が多く、柔らかいのはピートモスぐらいだったので、土まゆの壁は主にピートモスを固めてつくられているようです。ピートモスは枯れたコケなのでパサパサで、その結果、土まゆの壁もパサパサになってしまったようです。触ると崩れてしまうほど弱いので、他の上陸した幼虫がちゃんとサナギになれているか、心配です。