市の教科指導員の先生をお招きして、3クラスで研究授業が行われました。

2年生の社会科では、日本の工業の特徴について考えていました。原材料の乏しい日本の工業は加工貿易に頼っていました。しかし現在では、企業が海外に進出して製品を生産するようになっています。その理由について追究することができました。

3年生の数学科では、1円玉4枚がぴったり入る円の直径を求める授業でした。これまで学習してきたことを振り返りながら、いくつもヒントをもらいながら個人で考えたり、チームで話し合ったりして解決していきました。「わかった!」と満面の笑みを浮かべる生徒、理解できた生徒から分かるまで教えてもらう生徒、何とか自分の力で解決したいとあれこれ考え込む生徒と、とにかくじっくり考える授業でした。

3年生の社会科の授業では、1964年に行われた東京オリンピックは開催すべきだったのかを考える授業でした。その後の日本の発展ぶりから、開催すべきだったと考えをまとめた生徒が圧倒的に多い中で、急激な発展による弊害もあったとして反対意見もありました。ではどうすればよかったのかをチームで話し合いながら意見をまとめました。「国民の意見に寄り添う必要がある」「妥協案を考えるべき」「環境に配慮する」といった意見が次々に発表されました。これから大人になっていく生徒たちです。地域の問題、市や県の問題、そして国の問題など、さまざまな問題で考える機会があるでしょう。ぜひ、今日の授業で考えたことを生かしてもらいたいなと思いました。