先日、5・6年生によって掘り出された自然薯をすり、全校で田植えをし、収穫したお米を炊いて、とろろご飯の会です。正直、スーパーなどで売っている山芋と同じと思っていたのですが、大きな間違いでした。勉強不足にもほどがあります。確かに見た目は似ているものの、その調理過程はずいぶん違うのです。その違いの最たるものは、する前の処理。山芋は皮むき器などで皮をむきますが、自然薯はむきません。しかも、最初に自然薯の周りのひげ根?を火であぶって焼くのです。

 

その後、表面を軽く洗って、そのまますります。こうすることで、とろろに香ばしさが生まれるのです。などと偉そうに書きましたが、すべて教えてもらったことばかりです。

 

5年生がご飯を炊き、6年生が自然薯をすりおろし、全校分のとろろご飯の準備ができたところで、とろろご飯の会です。各教室で、笑顔いっぱいにとろろご飯をほおばるときなんっ子があふれていました。私もいただきました。それはもう、これまで食べたとろろご飯とはまるで違うと言っていいほど、その粘り、コク、旨味がすごいとろろご飯です。調子に乗ってお替りなどしたのがいけません。午後からずっと満腹状態でした。驚くほど腹持ちもいいんです。

こんな素敵な会が40年以上続けられている常磐南小学校は本当に素晴らしい学校です。そして、何より、米作り、自然薯栽培を支えていただいている常磐南学区の皆さんに、心から感謝です。とろろご飯の会は、常南スタイルの究極の形なのかもしれません。これからも大切にしていきたいと思います。