2年生と一緒にザリガニ釣りに出かけました。ザリガニ釣りは、私も子供の頃に夢中になってやった遊び?です。そう、私にとってザリガニ釣りは学校から帰ってからの楽しみの一つでした。ところが、今どきのザリガニ釣りは、授業中にクラスで出かけて行って、みんなで取り組む、学習の一環なのです。こんなことを言うと、「これだから昭和の人は」と言われそうですが…。それに昭和世代でも、私のような田舎育ちでないと、ザリガニ釣りはしていないかもしれませんね。

 何はともあれ、今どきのザリガニ釣りは、私の時代とかけ離れています。2年生の子たちとザリガニ釣りをしながら、私の楽しんだザリガニ釣りを思い出していました。釣るという行為は昔も今も変わりません。池の中の物陰に、エサを投げ込み、じっと待つ。この「待つ」ということが、なかなかできないのです。だから、2年生の子たちも、なかなか釣ることができませんでした。待っていれば、においに誘われてか、物陰からザリガニが出てきてエサをつまみます。そうすればしめたもの、後はゆっくり釣り上げるだけです。釣れた時の感激は何とも言えませんね。2年生の子と一緒に大いに喜びました

 ちなみに、私のザリガニ釣りは、なかなか過激でした。まず、糸以外のものは現地調達です。竿は枝を使います。そして、大事なエサは、カエルです。そのつけかたは… ここには書けません。また、釣ったザリガニもエサにしました。どんなふうにつけたか… これも書けません。でも、私も友達も、みんなそうしてザリガニ釣りを楽しんでいました。

 今どきのザリガニ釣りも、私のザリガニ釣りも、自然が相手だからこそ学ぶことがたくさんあります。友達と糸が絡んだり、場所の取り合いで喧嘩をしたり、なかなか釣れなくて悲しい思いをしたり、いろいろ工夫したり、そのすべてが勉強です。教室では学べないことをたくさん学んできました。

 最後になりましたが、ザリガニの池をお貸しいただいた小笠原さんに感謝です。今どき、安心安全に活動できる池など、なかなかないもの。お貸しいただけるだけでなく、子どもたちをずっと見守っていただきました。地域の方が共に子どもたちを支えていただける、『常南スタイル』ですね。