1~3年生が、体育館で体験型防犯教室に参加しました。最近では、災害から身を守るのと同じぐらい、不審者から身を守る必要性が高くなっています。そこで、実際に不審者から身を守る方法を体験しながら学びました。体験は「音を出す」「叫ぶ」「逃げる」の3つ。普段なら、鳴らしてしまうとオロオロてしまうブザーも、みんなで鳴らすと楽しくなってきます。学校中に響き渡る「たすけて~!」は、何も知らなければ思わず駆けつけてしまうほど大きな声です。ただ走るだけでなく、後ろから捕まったのを振りほどく動作をしてから走ると、必死さが増します。

  

見たり聞いたりするだけでなく、実際にやることが一番の訓練になります。不審者に合わないことが一番ですが、万が一の時は、この経験を生かして、自分の身は自分で守ってくれることを願っています。

一斉下校の際には、4~6年生に「たすけて~!」と大声を出す練習だけしてもらいました。正直、恥ずかしがってあまり声は出ないのでは、と心配しましたが、さすが常南っ子です。1~3年生がびっくりするほど大きな声で助け呼ぶことができました。学校の近くに民家があったら、みんなが飛び出してきて大変だったかもしれません。

子どもたちが帰った後は、職員全員で、不審者対応訓練をしました。市の安心安全課の職員の方が不審者に扮して、1年生の教室に侵入するという設定です。先生方は、事前の打ち合わせにしたがって、子どもたちの避難誘導や不審者への対応、警察への連絡等、真剣そのものの訓練になりました。訓練後も、避難経路はよかったか、教室に閉じこもるというのはどうか、放課だったらどうするかなど、子どもたちの安全を確保するために、綿密な打ち合わせが行われました。犯人役の方が、「先生方がさすまたを手に迫ってきたときは怖かったです」というように、不審者の対応にあたった先生方も、子どもたちを守るために必死だったようです。こうした訓練を生かす機会はない方がよいに決まっていますが、先生方の様子を見ていて、万が一の際も安心できそうだと心の中で思っていました。