R5.10.16 「レジリエンスタイム」の授業
本校の目指す「レジリエンス力」とは次のようなものです。
次の二つをまずは理解すれば大丈夫です。
まずは、何か困難に遭遇したとき。人は落ち込みます。日本は「落ち込む人間は弱い人間」「困難は乗り越えろ」でした。もちろんそれができる人は構いませんが誰しもができるわけではないし、その考えが強すぎる社会では、乗り越えられない人が否定されてしまいます。レジリエンスとは、落ちこむことを許容します。ただし、その時の「落ち込むときの精神的負担を軽減」し、「立ち直るときの力」を養います。また、「立ち直ってからの教訓化」も狙っています。この精神曲線を『緩やか』にすることで、精神的負担を軽くすることが一つ目の大切なことです。
そのために必要なことが二つ目です。それが右図のサイクルです。生活していれば何かしらの「状況」に遭遇します。それに対し各自で『とらえ方』が違います。そうなれば当然その後の「感情⇒行動⇒結果」が違います。そして、その結果は新たな状況を生み出します。もちろん、悪循環からの結果はさらに悪化した状況を呼び込むというわけです。そこで、絆づくり部会が注目したのは『とらえ方』です。ここが上手しなやかになれば、サイクルは好循環となり、生活が豊かになると考えました。ここで勘違いしてはならないのは「ポジティブになる」では『ない』ということです。「ネガティブ」『OK』です。一つ目の大切なこと。落ち込みを許容するということです。これが二つ目の大切なこと「ネガティブでもいいけど、そこまで思い切りへこまないで、もう少し状況を柔らかく受け止めてみないかい?」絆づくり部会の提案する『レジリエンス力』はこんな感じです。
本日の「レジリエンスタイム」では「自分の大切にしている考えは何だろう?」という課題で行われました。「価値観ババ抜き」という遊びを通して、他の人の価値観から自分の価値観をとらえ直したり、価値観に興味をもったりしたようでした。