山の学習からずいぶんたってしまいました。昨日はマラソン大会でした。お汁粉もおいしかったです。それでは今日は、山の学習回想録第3弾。今日で完結を目指します。

山の学習は2日目。そういえば、修学旅行と同じく、山の学習の楽しみの一つに「夜」があるのですが…。常南っ子はどうだったのでしょうか?少なくとも私は、みんなのことを考えて、早く寝ている5年生の様子を感じていました。さて、朝6時。まだ静かなロッジを抜け出し、キャンプファイヤーの片づけにA先生と太陽の広場へ。前日、みんなで絆を紡いだ空間は、朝の静寂の中、また別の空間へと変わっていました。なんとなくさみしさを感じながら、片づけを終え、ロッジへ戻ると…。そろそろ朝のつどいだというのに、まだのんびりしている子がちらほら。2日目のスタートは、エンジンのかかりが少し遅いようです。しかし、常南の山の学習は待ってはくれません。朝食は自分たちで作るうどんです。朝露に湿った炉に火をつけるのは、なかなか苦労しました。眠い目をこすりながらハードな朝食です。でも、あったかくておいしかった!

 

朝食の後は片付け、ロッジ清掃、奉仕活動と続きます。いろいろな活動がある中で、一番大切にしたい活動です。さすがは常南っ子、丁寧に、しっかりと片付け、掃除を進めていきました。ところが、朝からのゆったりモードが災いしたためか、片付けと清掃に時間をかけすぎたためか、気が付けば奉仕活動の時間があまりなくなってしまいました。てきぱきと掃除を進め、奉仕活動もしっかりとやり切った子たちが、集合場所へと移動を始めた時、まだ奉仕活動を終えていない子たちが、「もう時間だから」と奉仕活動を途中でやめ、集合場所へと集まり始めたのです。この状況をみて、私は思わず思いました。

「どうするM先生」「どうするA先生」

さすがは、常磐南小の5年生の担任です。集まった常南っ子に、奉仕活動をちゃんとやり切れたかどうか問い返します。そして、自分たちの行動を振り返らせました。担任の思いにちゃんと応えられる常南っ子もさすがです。お世話になった少年自然の家に感謝するためにも奉仕活動をちゃんとやり切ろう、とそれぞれ活動場所へと戻っていきました。

その後、奉仕活動で遅れたため、フィールドアスレチックはカットになりましたが、落ち葉スキーを存分に楽しみました。また、奉仕活動の大切さを理解してくれた常南っ子に、昼食の後、焼きマシュマロのプレゼントもありました。

担任の先生にとって、子どもたちが楽しみにしていたフィールドアスレチックをあきらめるという決断は、とても勇気のいることだったと思います。でも、あの決断をしたからこそ、常南っ子は、どこの学校にも負けないくらいの成長をすることができたと思います。学校に戻って、到着式をしている5年生の姿がずいぶん大きく見えたのは、私だけではなかったでしょう。

(おわり)