ついにこの日がやってきました。稲刈りに続いて、自然薯の収穫です。4月に植付けてから8ヶ月。正直なところ、自然薯名人の野村さんと常磐南小のヌシであるK先生に、おんぶにだっこでここまで来てしまいました。来年は、もう少し力になりたいと思うのですが…。

自然薯掘りは、稲刈りとちがって初めての体験だけにワクワクします。この日のために棚が外され、畝も削られ、準備万端です。野村さんの説明と実演の後、5,6年生による自然薯掘りが始まりました。畝の下からプラスチックのパイプが出てくるたびに歓声が上がります。パイプを引き抜いて、中身を取り出すと、そこには立派な自然薯が。

  

これが自然薯掘りです。見ているだけでも楽しいものです。おまけにこの後「とろろご飯の会」まであると思うと思わず笑みもこぼれます。今年は、晴天の日が多く、日照時間が長かったため、自然薯は豊作とのこと。常磐南の自然薯も例年にないほどの豊作でした。

ちなみに、本来ならパイプの中に伸びていく自然薯ですが、中にはアウトローな自然薯もいて、パイプの横に、まるで自然の状態のように土の中へと伸びているものもありました。これを折らないように掘り出すのが、また面白く、子どもたちと夢中になって掘ってしまいました。そういえば、新聞の記事に、当時の校長先生が、学区の山の中の自然薯をやたらと掘り出すものだから、地域の方に怒られて、学校の中で栽培を始めたというエピソードが載っていました。自然薯を掘り出す面白さを味わうと、やめられなくなる気持ちも分からなくもないものです。何はともあれ、収穫した自然薯を見ながら、「とろろご飯の会」へと妄想を膨らませる私でした。