第1回 研修会    4月11日(木)現職研修委員会総会  

 

場所  総合学習センター 教育研究室1

内容  「生活科の授業のポイント」

 

 

◇新学習指導要領 生活科の教科目標について

①具体的な活動や体験を通して、(←活動なくして学びなし)

②身近な生活に関わる見方・考え方を生かし、(←意図的に働かせるのではなく、思いや願いの実現を目指し、夢中に活動する中で思わず生かしてゆくもの)

③自立し生活を豊かにしていくための資質・能力を次のとおり育成することを目指す。

(1)活動や体験の過程において、自分自身、身近な人々、社会及び自然の特徴やよさ、それらの関わり等に気付くとともに、生活上必要な習慣や技能を身に付けるようにする。(生きて働く「知識及び技能の基礎」)

(2)身近な人々、社会及び自然を自分との関わりで捉え、自分自身や自分の生活について考え、表現することができるようにする。(未知の状況にも対応できる「思考力、判断力、表現力等の基礎」)

(3)身近な人々、社会及び自然に自ら働きかけ、意欲や自信をもって学んだり生活を豊かにしたりしようとする態度を養う。(学びを人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力、人間性等」)

※「自立への基礎を養う」から「自立し、生活を豊かにする」への変更(幼児期教育のつながりから)

◇生活科の見方、考え方について

見方…身近な人々、社会及び自然を自分との関わりで捉える視点

考え方…よりよい生活に向けて思いや願いを実現しようとする学習過程の中にある思考

◇子どもの思いや願いを大切にする探究型の学習へ

①思いや願いをもつ…「~したい」と思える導入の工夫を!〝子どもは問いをもつ存在″

↓   (※学習対象との出会わせ方:教師が野菜の苗を買い与えるのではなく、

子供が苗を買いに行く)

(※学習環境の工夫例:どんぐりの絵本を教室に見えるように置いておく)

(※困っていることを取り上げる)

②活動や体験をする…豊かな活動や体験を保障する。繰り返しの体験活動が大切

③感じる・考える…活動中の子供の感じたこと、考えたことを大切に

④表現する、行為する…子供の思いが伝わるさまざまな表現活動を

①新たな思いや願いをもつ(①→②→③→④→①…のサイクルを繰り返す)

◇生活科の9つの内容

<学校、家庭及び地域の生活に関する内容>

(1)学校と生活 (2)家庭と生活 (3)地域と生活

<身近な人々、社会及び自然と関わる活動に関する内容>

(4)公共物や公共施設の利用

(5)自然の変化と生活

(6)自然や物を使った遊び

(7)動植物の飼育・栽培

(8)生活や出来事の伝え合い

<自分自身の生活や成長に関する内容>

(9)自分の成長

これら9つの内容が学習指導要領解説では、活動内容と3つの資質・能力に分けて整理されている。(小学校学習指導要領解説 生活科編 P28)