8月5日(水)に南部市民センターで「生活科 基礎研修会」が開かれました。参加者は53名で、以下のような内容でした。

  • 授業実践報告①(栽培) 六名小学校   柴田泰枝教諭
  • 授業実践報告②(飼育) 常磐南小学校  筧 陽子教諭
  • 分科会での質問・協議
  • シンポジウムと講師の助言

中部学院大学 専任講師 加納誠司先生

「自分自身への気付きを深める生活科の創造

          ~継続的な飼育栽培から考える~」

 

 授業実践では、飼育や栽培の分野での先行的な実践を、お二人の先生より紹介いただきました。また、その後のシンポジウムでは、講師の加納誠司先生より、2つの実践の成果と問題点をもとに、「自分自身への気付きを深める」ための授業作りについて、ご助言をいただきました。以下は、参加者からの声の抜粋です。

『柴田先生の実践より』

*1学期に野菜栽培を行ったので、悩みや不安だったことを解決するヒントをもらった気がする。 大単元を組むことで、様々な教科との合科できるおもしろさがあることを知った。冬野菜も育ててみたい。

*小学校での野菜の栽培は当たり前のこととして義務的に実践する学校もあるが、 子どもが主体的に取り組む姿はすばらしかった。食育にもひろがり大変参考になった。

* 各教科との関連で、子どもの関心がアップする「長さ」の学習。子どもの気付きのよい例を示し、気付いていない子へ紹介する。学校で学んだことを家でも実践するようになるのが理想であると勉強になった。

 

『筧先生の実践より』

*さくらとそらの実践は命がテーマにあり、子どもが悩んだり対応したりすることによって、 人間として成長できる実践だと思った。ぜひ、やってみたい。

* 飼育から学ぶことが多いとわかった。アレルギーや衛生面などから飼育単元はやりにくいと感じていたが、先生の実践を参考に楽しんで活動できる場を設定したい。

*(分科会の) 最後に子どもたちの作品や掲示物を見せていただいた。子どもの作品から表現力が育っていることを感じた。さくらとそらを育てた体験の感動や命の大切さに気付いた感動が、紹介したい、教えたいという気持ちになり、表現力の向上につながったのだなと思った。

 

『シンポジウムより』

*いろいろな立場の方の話が聞けてよかった。「思考と表現の一体化」 感じたことを表す力について考えさせられた。加納先生は、お話の上手な先生で楽しく聞くことができた。 担任時代の子どもたちへの優しさと愛情を感じた。

*実際の授業の話をしていただけたので、すっと頭の中に入っていった。今後のアイディアがたくさん浮かんだ。

* 実体験に基づいてわかりやすくユーモアに富んだ講義だったので、楽しく聞くことができた。

*とてもわかりやすく、これからの生活科の視点と実践報告の焦点化をしていただけて勉強になった。 子どもの成長を振り返るための学級掲示の大切さを改めて認識した。肯定的な成長の喜びを感じさせられるようにしたい。

 

*加納先生の実践をたくさん聞けて、充実した時間となった。 目的意識と振り返りの時間を自分の授業でも多く設けていきたいと思った。 振り返りの方法も工夫次第で子どもたちの実態に合ったものができると思った。

*話し合いの場を持つことが苦手だが、 今回の話を聞いて気付きを深めるためにも意欲を継続させるためにもしっかりと取り組んでいきたい。

* 学習課題への入らせ方に悩んでいたので、加納先生のコオロギの話は勉強になった。

 

 

加納誠司先生、柴田泰枝先生、筧陽子先生、そして、 学習部の先生方

ありがとうござしました。

参加者のみなさん、今回の基礎研修を生かして、2学期の実践をがんばっていきましょう!