第2回 研修会   5月15日(火)第1回生活科主任者会  

場所  総合学習センター 教研1

内容  「生活科の授業のポイントⅡ」

1 生活科の特質から

体験を通して対象を自分との関わりで学ぶ 

※生活科の魂は「自分との関わり」。低学年の発達段階では、客観的認識をすることは難しく、実感的認識を育てていく必要がある。繰り返し活動したり、体験したりする中で、対象と自分との関わりを実感できるようにすることが大切。

2 生活科の学びから

子どもの思いや願いを大切にする

※子どもがそれをしたいと思ってやっていることか。子どもの側に立ち、子どもの思いや願いに沿った必然性のある学習活動を展開しているかどうか。

3 生活科の評価の観点から

「気付き」

○気付きの定義は、「対象に対する一人一人の認識」。本などで知る知識ではなく、活動の中から生まれるもの。

○気付きは、知的な面だけでなく、情意的な面も含まれる。

<気付きを自覚化>

・言語化・絵・動作化

<気付きの質を高める>

A「気付く」から「分かる」へ …三教研の理論

①直感的な気付き…対象に心を動かし、見たまま思ったままを素直に表現する段階

②実感的な気付き…対象を意識し、思いを込めて対象と関わり、対象の様子や反応を具体的に表現する段階

③納得する気付き…自分から手だてを講じて思いを込めて主体的に対象に関わり、手ごたえや対象の様子や反応を筋道立てて表現するようになる段階

B「一つ一つの気付き」から「関連付けられた気付き」へ

・関連付けられた気付きへと質的に高める。比べる、たとえる、試す、工夫するなどの多様な学習活動を行いながら、気付きを比較したり、分類したり、関連付けたりして考え、より質の高い気付きを生み出すことができるようにしているかがポイント。

①一つ一つの気付き → ②関連付けられた気付き

C「対象への気付き」から「自分自身への気付き」へ

ア 対象への気付き → イ 自分自身への気付き

※「自分自身への気付き」は、内容9『自分の成長』のみで扱えばよいのではなく、すべての内容において自分自身への気付きへ高めていきたい

※学習指導案の単元目標には「対象への気付き」は必ず入れる。「自分自身への気付き」も入れられるとよい。

 「思考・表現」 

○思考そのものは目に見えないため、「表現」から見取ることになる。子どもが何を考え、工夫しているのかを、行動やつぶやきなどの「表し」から丁寧に見取る。

※子どものつぶやきや発言、しぐさなどの背景を見定め、対話によって意思の疎通を図ったり、子どもの思いに共感したりすることが、思考を深めるには必要。

4 ESDの視点から

・「自分とのかかわりで学んでいるか」

・「多様性を保障しているか」