日時  平成27年5月19日(火) 第1回生活科主任者会 

場所  総合学習センター2F 小ホール

内容  「確かな学力を育む生活科の授業づくり」

 

 生活科の授業の質を高めるために、今一度、生活科誕生の趣旨に立ち返り、実践を積み上げていくことが求められています。まずは、生活科の特質を確認し、それを重視した実践になっているかどうかを見直すところから学習会をスタートしました。

〈生活科の特質〉

①  児童の身近な生活圏を活動や体験の場や対象にすること

②  児童が身近な人や社会、自然と直接かかわる活動を重視すること

③  児童の思いや願いをはぐくみ、意欲や主体性を高める学習過程にすること

④  働きかける対象についての気付きとともに、自分自身に気付くことができるようにすること

⑤  児童の姿を丁寧に見取り、働きかけ、活動の充実につなげること

 生活科が誕生した背景にある「幼い子供の発達特性を踏まえる」ことが大切です。『小学校学習指導要領解説生活科編』の52頁には、生活科の学習指導の特質について上記のように述べられています。学習会では、主に②、③、④の特質を取り上げ、生活科の授業づくりのポイントを学習しました。

〈活動や体験を通す〉

 子供の身近にある対象は、手で触れたり全身で感じ取ったりして直接かかわることのできる対象です。そういう対象は、子供にとって強い興味・関心を生み出すもの。五感を使うことで脳が発達することからも、低学年では、直接体験を重視する必要があります。

〈子供の思いや願いを大切にする〉

 生活科は探究型の学習です。一人一人の思いや願いの実現に向けた活動を展開していくようにしたいものです。強い思いや願いをもつことは、意欲的に学ぶことにつながります。

〈気付きの質を高める〉

 気付きは、「対象に対する一人一人の認識」です。自分と対象とのかかわりが深まり、気付きが質的に高まっていくようにします。無自覚な気付きを自覚できるようにしたり、一つ一つの気付きを関連付けられた気付きにしたり、直感的な気付き→実感する気付き→納得する気付き・自分自身への気付きへと高めたりします。