第1回 学習会    4月14日(木)現職研修委員会総会  

場所  総合学習センター 教育研究室1

内容  「生活科の授業のポイント」

 

◇子どもの思いや願いを大切にする(探究型の学習)

・「~したい」と思える導入の工夫を!〝子どもは問いをもつ存在″

※学習環境の工夫例:

どんぐりの絵本を教室に見えるように置いておく

どんぐりごまややじろべえをロッカーの上に置いておく

※困っていることを取り上げる:「葉っぱが黄色くなっちゃったよ」

◇自然の不思議さ、面白さ

・科学的な見方や考え方の基礎を養う

※3年生理科のキーワードは「比較」、4年生は「関係づけ」。その基礎的な体験を生活科で位置付けている。身近な自然と関わって、単に活動させるのではなく、教師が発問で科学的な見方、考え方の基礎を育成することが大切。例えば、「同じところは?違うところは?」「比べてみたら?」「どうしてそうなったのかな?」などと、投げかける。

※最初から条件を制御するなどの分析的な活動にならないように注意する。低学年の発達段階に合わせて、理科と同じような素材を扱ったとしても、十分に素材に触れ体験することを重視する。思いや願いを実現する楽しさ、試行錯誤する楽しさ、遊びを作り出す楽しさ、競い合い助け合う楽しさを味わうという生活科の指導原理を生かした単元構成をする。

◇気付きと思考

<気付き>

対象に対する一人一人の認識。(対象への気付きと自分自身への気付き)

<思考>

「思考」そのものは目に見えないため、「表現」から見取ることになる。子どもが何を考え、工夫しているのを、行動やつぶやきなどの「表し」から丁寧に見取り、とらえることが必要になってくる。子どものつぶやきや発言、しぐさなどの背景を見定め、対話によって意思の疎通を図ったり、子どもの思いに共感したりすることが、思考を深めるには必要。「表現」から「思考」を見取るということは、作品やカードなどの「出来栄え」ではない。つい、絵や文の表現のうまさや作品の出来栄えに目を奪われがちだが、カードに分かりやすくきれいに書いているから「A」になるわけではない。カードだけで評価しないように、日ごろの子どもの発言、つぶやき、行動なども記録しておく。

※思考・表現の評価規準の例:「よく飛ぶゴムロケットにするために、ゴムの本数を増やしたり、 太さを太くしたりしてて、飛び方を繰り返し試している。」