★1210 九九の部屋から算数の部屋へ
10月の初め、校長室の扉に、『九九の部屋』という掲示をしました。これは、九九の名人と達人に挑戦するという企画の案内です。名人は、九九を2分以内で言えること、達人は、掛け算の81マス計算を1分30秒以内に完成させることが課題です。
早速やってきたのは3年生でした。昨年九九を習得したばかりということもあり、自信にあふれた表情での参加でした。すぐに名人をクリアし、認定証を手にしていきました。その後、5年生や6年生の参加者も増えてきました。さすがの5、6年生は、やすやすと名人をクリアしていきます。しかし、行き詰ったのは達人への挑戦でした。早々に名人をクリアした3年生が、勢いのままに達人に挑戦しますが、なかなかクリアすることができません。高学年の挑戦者も来ましたが、やはりクリアは難しいようで、諦めてしまう子もいます。そんな中、諦めずに、何度も挑戦し続けた子たちの中から、ついに達人の合格者が出ました。6年生でした。続いてもう一人6年生が合格しました。

達人の課題である81マス計算は、やればやっただけスピードがつきます。それだけに、諦めずに続けた子は、必ず合格できる日が来るのです。確かに、個人差はあるので、すごく時間がかかる子もいると思います。そこを諦めずに挑戦し続けることも、この九九の教室で学んでほしいと思っています。
11月に入り、ついに3年生から達人の合格者が出ました。最初は、半分ほどしかできなかった3年生が、いつの間にか、81マスすべてを埋めることができるようになったのです。思わず一緒に喜びました。続いて、もう一人3年生の合格者が。正直、3年生には、難しいかなあと思っていただけに、驚きでした。

現在、九九の部屋は、算数の部屋に進化し、九九の名人・達人に加えて、たし算の名人・達人への挑戦ができるようになっています。たし算の達人は、100マス計算を1分20秒以内に完成させるという、とてつもなく厳しい課題です。それでも、毎日諦めずに挑戦にくる子たちが後を絶ちません。まだ、たし算の達人を合格した子はいませんが、もうすぐ達人が誕生するものと楽しみにしています。算数の部屋に挑戦にくる子たちは、すでに諦めない心の達人だなと思っています。

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