★0917 山の学習備忘録③
2日目の朝、キャンプファイヤーの片づけが、私の一番の仕事でした。なんとか寝坊することなく、5時過ぎに起きて太陽の広場へ。ファイヤーの残炭をかたずけて、井桁周りを清掃し、無事責任を果たしました。前日準備を忘れていただけに、これだけはと気合が入りました。
ロッジに戻ると、すでに5年生が動き出しているのが分かります。夜が早かっただけに、目覚めも早かったのでしょうか。朝、全員元気との報告を受け、まずは安心しました。余裕をもって朝のつどい、朝食と、順調にプログラムをこなしていきます。その後、各部屋で、荷物などをまとめたり、ベットの整頓をしたりして、部屋点検を受けました。部屋点検は、なかなか合格がもらえない、厳しいチェックですが、思った以上に早く全部屋合格しました。前日の班長会で、集まった6名の班長の活躍のおかげでしょうか。連絡をしっかりと聞いて、部屋のメンバーに丁寧に伝えてくれたのだと思います。その後、館内の清掃をして、奉仕活動に取り組みました。前日に続き暑い中での作業でしたが、とても前向きに取り組む子が多く感心しました。
奉仕活動が終了すると、2日目のメインイベント、カヌー・水遊び体験です。ホタルの広場へと移動していくと、そこには、ボランティアの保護者の皆様が準備万端待機してくれていました。カヌー・水遊びを安全に行えるようにと、20名もの皆さんが集まってくれました。こういうところにも、常磐南学区の温かさを感じます。本当にありがとうございます。
早速オリエンテーションを受け、カヌー体験と水遊びに分かれて活動開始です。私はと言えば、二人乗りのカヌーを操って上流の監視という仕事が。子どもたちがカヌーに乗るのをサポートしていただいている保護者の皆さんを横目に、カヌーで川に漕ぎ出しました。「校長先生いいなあ」の声に、少し後ろめたい気持ちを感じながらも、一人笑顔で上流へ向かいます。思った以上に水が澄んでいて、川の中の大きなコイも見ることができました。子どもたちは、3~4人でカヌーを操り、川の中を縦横無尽に楽しんでいました。後半は、教務主任の先生と交代して、水遊びの監視へ。水が結構冷たいので、この暑い日には、気持ちがよいくらいです。容赦なく水をかけてくる5年生と一緒に、ずぶぬれになりながら最高の時間を過ごしました。後半が終了したところで、残り時間は全員で水遊びを楽しみました。
5年生が水遊びを楽しんでいる上流では、お手伝いいただいた皆さんにカヌーを楽しんでいただきました。子ども以上にはしゃいでカヌーを操る皆さんに、見ている子どもたちも笑顔で手を振ります。とその時、一艇のカヌーがバランスを崩し、見事川の中へ。転覆も楽しみの一つでしょうか。満面の笑顔で水から出てきたお母さんたちに一安心でした。
ちなみにカヌーの準備からサポート、清掃、片付けまで、こちらが指示することなく、全て保護者の皆さんにお任せでした。そのおかげで、我々は、子どもたちと一緒に、カヌーと水遊びに夢中になることができました。気づかないところまでも、当たり前のように助けていただける保護者の皆さんに、心から感謝でした。常磐南小学校でよかったとつくづく思います。
カヌーの後は、常磐南小名物?マシュマロ焼きです。校務員さんが1本1本手作りしてくれた串にマシュマロをさして、焼いていきます。「この串すごい」「ありがとうございます」と感謝の気持ちを忘れず、串を受け取る5年生もいて、感心しました。ボランティアで来ていただいた保護者の皆さんにも一緒に食べていただきました。水遊びの後だからというわけではないと思いますが、今年はことのほかおいしかったです。
昼食の後、名残を惜しみながら、退所式を行いました。5年生代表のお礼の言葉が、心に響きました。この2日間を通して、5年生全員が大きく成長してくれたと実感します。「心をひきしめ、仲間と助け合った」素晴らしい山の学習になりました。
(おわり)