2学期に入ってから、校長室前で、アゲハチョウを卵から飼育しています。

これまでに、数匹、成虫になって大空に舞っていきました。

 

先日は、一斉下校の日に羽化していたので、全校児童がそろっている前で、朝礼台の上からアゲハチョウを放しました。

「おー」という歓声とともに、拍手が巻き起こり、温かな雰囲気になりました。

 

校庭の隅に、ユズの木があり、生き物好きのF君とたびたび、卵や幼虫を採集してきていました。

飼育している中で、蛹の色が違うことにF君は興味を持ちました。昨日のことです。

飼育ケースの近くに掲示していた、蛹の色についての中学生の研究まとめを読んだことがきっかけでした。

「凹凸があるところで蛹になると茶色、その他の場所では緑色の蛹になる可能性が高い」と、その研究まとめにはありました。

校長室前の飼育ケースには、緑色の蛹が1匹、茶色の蛹が2匹いました。幼虫は3匹。

 

F君は、それらの蛹や幼虫を眺めながら「こうしたらどうなるだろう、ああしたらどうなるだろう」と、

いろんなことを想像しながら、「よし、実験しよう!」と動き出しました。知的好奇心が刺激されていました。

しばらくして、緑色の樹脂コーティングをしたイボつき園芸用支柱をもって戻ってきました。

「これで蛹になったら何色だろう」と、目を輝かせて飼育ケースにセットしていました。

 

そして、本日、なんとF君がセットした支柱で、1匹蛹になっていました。

昨日の今日で、しかも支柱で蛹になることはほぼないだろうと思っていたので、びっくりしました。

F君の知的好奇心が幼虫を刺激したのでしょうか。

蛹の色は、オレンジがかった茶色でした。F君は「予想通り」と言っていました。

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