070606 学ぶとは、生きること~「みなみかぜ」より~
休み時間、校庭の隅の方に目をやると、子供たちが夢中になって地面や草むらをのぞき込む姿があります。チョウのたまごや幼虫を見つけたり、ダンゴムシやトカゲを探したりと、小さな命との出会いを楽しんでいるのです。
子供たちは、見つけた生き物を友達と一緒に観察したり、図鑑で調べたりしながら、学びを深めています。世話の大変さや命の大切さを体感することも、「生きるとはどういうことか」を知る学びのひとつです。
以前、「学ぶとは、生きること」という言葉に出合いました。これには知識を得ることだけでなく、「生きる力」を育むという深い意味があります。子供たちがその意味を実感できる場面は、日常の中にたくさんあります。
例えば、友達とけんかをしてしまったとき。最初は「悔しい」「悲しい」と思っても、先生や親の助けを借りながら、話し合いや謝り方を学ぶ中で、「どうすれば気持ちを伝えられるか」「どうすれば仲直りできるか」を知っていきます。これは、人間関係を築くために必要な「生きる力」を学ぶ瞬間です。
失敗しながらも、練習を重ねてできるようになった運動会での経験は、自信や達成感につながります。これは、努力することの意味、仲間と協力することの大切さを体で学ぶことであり、生きていく上で大切な価値観を身に付けているのです。
教室の中だけでなく、日常のあらゆる経験が未来を生きる力につながっています。学校では、このような学びを大切にしながら、子供たちが日々の生活の中で自分の「生きる意味」や「喜び」を見つけていけるよう努めてまいります。
登録日: 2025年6月6日 /
更新日: 2025年6月6日