学芸会まで、いよいよあと2週間となりました。毎日、劇のせりふを覚えたり、歌や楽器の練習をしたり、一人一人が本当によくがんばっている姿を、とてもうれしく思っています。

久石譲さんは、「となりのトトロ」や「千と千尋の神隠し」など、スタジオジブリの映画音楽をたくさん作ってきた作曲家です。映画を見て、「この音楽、すてきだな」「なんだか心があたたかくなるな」と思ったことがある人も多いのではないでしょうか。

久石さんが「一緒にうたうことの意味」について、次のように述べられていました。

「へたでも一生懸命うたう、そこには自分で何かを表現したい気持ちもあるでしょうけど、相手もうたっているから自分も一生懸命うたうという相手に対する思いがある。片田舎のお婆さんがしみじみとうたう子守唄が強力に心に残ったりするのも、そうでしょう。音程が外れていてもリズムが狂っていても、心に沁みる歌というのは、そういうもっともピュアのところに通じるものなんじゃないかと思うわけです。」

―「脳は耳で感動する」(著者 養老孟子・久石譲 発行所 株式会社実業之日本社)より―

映画音楽は、画面の向こうにいる多くの人の心を思い浮かべながら作られています。久石さんは、演奏する仲間、映画を作る人、そして音楽を聴く人の気持ちを想像しながら、何度も曲を作り直してきました。

 

みなさんの学芸会も同じです。舞台の上には、友達と力を合わせて音楽を奏でたり、劇を演じたりする仲間がいます。その仲間とは、きっとこれから先も、音楽や思い出でつながっていくことでしょう。

そして、会場には、みなさんの成長を楽しみにしている保護者の方々や、たくさんのお客さんがいます。その人たちは、「上手かどうか」よりも、みなさんが一生懸命取り組む姿や、仲間を大切にする気持ちを見たり感じたりしたいと思っています。

 

だからこそ、学芸会でいちばん大切なのは、

「誰かのために演じ、誰かの心に届けようとする気持ち」です。

 

音をそろえようとすること。

仲間のせりふや演奏に耳を傾けること。

見てくれる人のことを思い浮かべながら、舞台に立つこと。

そのすべてが、みなさんを大きく成長させてくれます。

本番まで残り2週間。仲間、そして見てくれる人のことを思いながら、心をひとつにして取り組んでください。