6月になりました。雨が多くなる時期です。子供たちは外で遊べない日が多くなるかもしれません。そんな時は、ぜひ、図書室に足を運ぶなどして、いろいろな本に出合ってほしいと思います。

矢作南小学校では、「おはなしルンルン」の皆さんによる読み聞かせが定期的に行われています。保護者や地域の皆さんのボランティアで行われている「おはなしルンルン」は、平成18年度以来、約20年もの間、素敵な本との出合いの場を与えてくれています。私も「お話ルンルン」さんを見習い、月曜集会では、本の紹介と読み聞かせをしました。

「おじさんのかさ」という絵本です。おじさんは、とても立派な傘を持っています。そして、それをすごく大切にしています。大事にするあまり、雨が降っても傘を開こうとしないのです。

 

このお話のお気に入りの場面は、おじさんが「ほんとかな」と思いながら傘を開く瞬間です。それまで、絶対に傘をぬらさないようにしていたおじさんでしたが、子供たちの声に誘われて思わず傘を開いてしまうのは、新しい世界が開けた瞬間でもあったと思います。

傘は濡れてしまいましたが、そこには素敵な世界が待っていました。傘を通して、大切にしているものや好きなものにこだわる心と、ふとしたきっかけで変わる心を表している味わいのある作品です。

 

矢南っ子のみなさんも、すてきな本とたくさん出合い、そのよさや世界を味わってくださいね。