校長室R2年度
(準備中)
令和2年度 卒業証書授与式 式辞 2021.3.19
130名の卒業生のみなさん、卒業おめでとうございます。今、皆さんへの卒業証書。小学校6年間を終えた大切な証です。さて、この1年は新型コロナウイルス感染症対策により、日常が大きく変わりました。「本当に正しいことは何か」「どう対応すべきか」分からず、様々な制限のある生活が今も続いています。これまで当たり前だったことが、実は当たり前のことではなかったかもしれません。この1年間の経験より伝えたいことを述べたいと思います。
まずひとつ目は、人の命をみんなで守ることです。戦争や災害は多くの人の命を奪いますが、私たちには身近なことに感じられませんでした。現在、日本国内では8,000を超える人の命がこの感染症により失われています。自分や家族だけでなく、近所の高齢者を含む多くの命を守るために、私たちは感染症対策を継続する必要があります。誰かから指示されるだけでなく、自分で判断し、何をすべきか考え、皆と協力して命を守らなければならないのです。
ふたつ目は、人が集まることが大きな力を生むことです。6月の学校再開時、皆さんの表情はとても暗く、目の輝きもありませんでした。しかし、長放課にみんなで遊ぶことやPTA主催の水遊び大会、運動会の学年発表など、仲間との交流を重ね、小学生らしい元気が戻ってきました。それを見た私たちも大きな元気と力をもらいました。タブレットの利用などオンラインという言葉が聞かれる世の中ですが、学校は人が集まり、直接、人と人とがつながることができます。それが大きな力を生むことを再確認しました。
今後数年間で世の中は大きく変わり、今まで通りにということが通用しなくなるかもしれません。新しいことに対応するためは、絶えず変化し、適応する必要があります。そのような時、大きな力となるのは中学生となる若い皆さんの力だと思います。与えられたかけがえのない命、たった一つの大切な命を、ぜひ人の役に立てて、活躍してほしいと思います。今まで12年間育ててもらったおうちの方、お世話になった先生や多くの方の支えを別の人に引き継ぐために。
最後になりましたが、保護者の皆さま、お子様のご卒業まことにおめでとうございます。この6年間のご協力とご支援に心より感謝を申し上げ、私の式辞といたします。
3学期、そして2021年スタート 2021.1.7
「なぜ」や「どうして」。こういった疑問が、子供の学ぶ意欲につながると自分は思います。
冬休み中のある日、我が家の庭木にフクロウがいるのを見つけました。(他の鳥が警戒して泣き叫んでいました)なぜフクロウが住宅街の庭木にいるのか。こんな寒い冬の日に活動しているのか。誰かが飼っていたものが逃げたのか。次々と疑問が出てきました。普段いるはずのないフクロウの姿を目にして、家族みんなが興奮して何枚も写真に収めていました。次の日の朝、フクロウはいなくなっていました。
写真に収めたフクロウについて調べました。①正式な名前、②どこに生息しているか、③食べ物は。今は便利な世のなかであり、インターネットで調べると、様々なフクロウが出てきました。飼っていたものが逃げ出したならば、元に戻ることはない。肉食で餌は小鳥や昆虫など、知らないこともたくさん書かれていました。
3学期は約50日程度と短い期間ですが、子供の「なぜ」を大切に、いろいろなことに興味関心をもち、自主的に学びに取り組む子供を育てたいと思います。
雨の日にほっこり気分 2020.10.29
登校中に激しい雨が降っていました。そんな日、北舎への渡り廊下は雨水で滑りそうになります。窓ふき用の水切りワイパーで、たまった水を取り除いていると、6年生の子が数人、自主的に手伝ってくれました。
「校長先生、手伝いましょうか。」と聞かれることは、今までよくありました。しかし、静かに、さりげなく手伝いを始めてくれた6年生の姿がとても格好よく、気持ちがほっこりしました。
「ありがとう。」…「はい。」こんな言葉を互いにかわして、作業を続けていたら、水がなくなった廊下を歩いてきた低学年の子が「どうもありがとうございます。」と6年生の子にぺこっと頭を下げてお礼を伝えました。突然の一言に、6年生の子はにっこり笑顔を返していました。
雨が降れば、転んで頭を打ちはしないか、すべって転ばないかと心配ばかりでいやな気持ちになります。しかし、この日は朝から2度もほっこり気分のよい一日となりました。
目を輝かせる子供たち 2020.10.9
3年生社会科、学区にあるスーパーマーケットについての学習。コロナウイルスの感染防止のため、直接見学に行くことができず、先生たちがお店の許可を得て、店内の様子を撮影した資料を用意しました。その資料からタブレットを使って多くの発見をする子供たち。その目はキラキラしていました。
小学校球技大会や校内「矢南音楽会」発表に向けた各部活動の練習。子供たちは、真剣な眼差しで毎日の活動に取り組んでいました。部活動を4年生から始めた子は、約3年間の活動の締めくくりとしての最後の試合、発表の場を迎えようとしています。その場に向かう練習の様子からたくましさや強さを感じました。
子供の目の輝きは、素敵な光を放ち、私たち大人の心も明るく照らします。しかし、すべてのことが順風満帆、うまくいくとは限りません。いや、努力しても結果が出ないことの方が多いと思います。苦手なことやプレッシャーに弱い子供たちは、大人の支えが必要です。それぞれが自分の力で乗り越えられるように、再び目を輝かせ困難に立ち向かえるように、大人がどう支えるか…。大切なことです。
挑戦の2学期(始業式より) 2020.8.24
みなさん おはようございます。「命を大切に守る」夏休み前の先生のお願いを守ってくれてありがとう。校長室に元気な姿を見せに来てくれた子もいました。みんなに会えてうれしいです。
夏休みの約2週間、暑い日が続きました。先生はクーラーをつけて本を読んだり、高校野球をテレビで見たりして、過ごしました。なぜか、いつもと違う夏休み。心の底から楽しいと感じませんでした。今朝は、元気とエネルギーをみなさんからもらいました。やはり、みんなの笑顔は自分の大きな力になります。今日から2学期のスタート。少しずつ生活リズムをつくりましょう。
みなさんにお願いです。2学期もいろいろな学校の行事がコロナウイルス感染予防のため、中止や変更となっています。毎日授業ばかり。毎週同じことの繰り返しでは楽しくありません。そこで、5,6年生のみなさん。コロナウイルスで大変なときにでもできる楽しいイベントを考え、校長先生や担任の先生に教えてください。例えば、学年で行う学級対抗イベントやボランティアの奉仕活動でもよいです。1~4年生のみなさんもアイディアがあればどんどん考えてください。
できないと最初からあきらめてしまえば、何も始まりません。例え失敗しても挑戦したこと、経験が成長なのです。みんなの挑戦を応援するのが先生達の仕事なのです。2学期、失敗を恐れずにいろいろなことに挑戦してください。
夢(月曜朝会より) 2020.6.22
前回の朝会で伝えたように、校長先生には大きな夢があります。その夢は「月へ宇宙旅行」です。当然、何億円、何千万といったお金は持っていません。お金がかからずに行くことができたならば、アームストロング船長のように、月面をぴょんぴょん跳ねて歩きたいです。きっと最高の気分だと思います。
しかし、現在の世界の技術では、安いお金で月に行けるはずがありません。皆さんのように、将来、世界の未来をつくる人たちの努力がなければ、先生の夢の実現は難しいと思います。本多光太郎博士と同じような科学者となって、ぜひ、校長先生を月に連れて行ってください。一緒に月面をぴょんぴょん跳ねましょう。先生も長生きできるように努力します。
さて、みんなの夢は何ですか。また、教えてください。
えっ、マスク外していいの? 2020.6.19
先週土曜日の午後、突然、手の力が入らなくなりました。いつもよりテレビの音が騒がしく聞こえるなど、体調不良となり、その後しばらく眠り、体を休めました。再開後の緊張する日々が続き、疲れが出たかもしれません。
この3週間、教室を回ると子供、先生達も一生懸命に授業に取り組んでいます。マスク着用の息苦しさもあり、1日が終わり職員室に戻る先生達の表情は疲れています。週末金曜日、子供達も疲れがピークになっていると思います。日差しが強く暑い日、梅雨空のじめじめとした肌寒い日と体調管理が難しい日が続きますが、お子様の様子を見て「あれ?」と感じたら休養させてください。
今後の市、県の感染状況によって対応は変わりますが、体育の授業や屋外で活動するときには、距離を開け、マスクを外すように全校に伝えました。すると長放課時「えっ、校長先生?マスク外していいの?」と子供に言われました。担任からマスクを外してもよいことは聞いていても、やはり自分で判断、行動することは難しいようです。夏を迎えるにあたり、熱中症が心配されます。マスク越しでは、子供の不調に気付けないかもしれません。不調時は遠慮せずに先生に言うことをお子様に伝えてください。
5月21日再スタートに向けて 2020.5.11
現在行われている自主登校教室の様子を見ていると、知らず知らずの間に子供たちの距離は近づいています。先生たちも指示を出す声が大きくなっています。昨年度2月までの学校の日常から変化することは、そんなに簡単ではありません。しかし、5月21日から28日の間に、子供も先生も「新しい生活スタイル」を学び、新しい学校がスタートします。
「熱は測った?」 「手を洗おう」 「窓を開けよう」
「距離を保つ」
簡単に感染が収束することはないウイルス。今後も長い時間がかかります。自分たちがこれから毎日どう生活するべきか。学校でも指導していきます。
守る 2020.4.30
5月末まで臨時休校が延長となりました。延長が決定されるまでは、7日からの学校再開に向けて、感染のリスクが少しでも抑えられるように、学校生活の様々な場面を想定して対応を検討しました。学校生活を再開するにあたり、様々な課題があります。
授業は… 放課の時間は… 給食は…
先生は子供たちと距離を保ち、黒板の前に立ち、授業を行います。教室内の個々の机を周り、子供の近くで教えることは難しいかもしれません。
放課は外で遊べますが、遊具やボールなど、他の子と共有するものは感染のリスクがあり、使えないかもしれません。図書室の本も同様になります。
給食を食べる時は、静かに無言で食べることになります。手洗いの徹底や互いの距離をとるなど、学校の今までの日常に戻るには、まだまだ先になると思います。
子供たちを感染から守ることは当然のことですが、感染が確認された場合も、全力で子供を守ります。様々な誹謗中傷から子供を守る。子供の不安を取り除く。自分たち大人の不安や恐れは、冷静な判断力も奪います。今できる最善の方法を落ち着いて考え、6月からの学校再開を目指します。
ポカポカ矢南小 2020.4.13
本年度より矢作南小学校長を拝命いたしました。昨年度の教頭としての立場から変わりましたが、保護者、学区の皆様、引き続きご支援をよろしくお願いいたします。さて、130名の新1年生を迎え、新学期がスタートしました。しかし、コロナウイルス感染拡大防止のため、2日間の登校の後、再び休校の措置が取られました。
「子供のいない校舎・運動場」
前年度末の3月から休校が続く学校の様子を見ると、子供の声が聞こえない学校は活気がなく、とても寂しく感じました。新学期スタートは2日間の登校になりましたが、子供たちの笑顔あり、歓声あり、本来の学校の姿がありました。
「子供のストレス・親のストレス」
長い休校期間に子供たちは多くのストレスを抱えて生活しています。また、一緒に生活する大人も含め、多くの人に緊張状態が続いています。いつもなら気にならない、些細なことに反応し、怒る場面が増えているかもしれません。今の状況では難しいことかもしれませんが、そんな時こそ、親子や家族で楽しい気持ちでいたり、笑ったりすることは、とても大事なことだと思います。また、互いの存在を認め合うことも大切だと感じます。
学校再開時、教職員の多くの笑顔で子供たちをポカポカ温かく迎えたいと思います。今はとにかくみんなで協力しましょう。自分ができることから…。
(準備中)