070630 凡事徹底~時を守り、場を清め、礼を正す~
今、校長室掃除は、2人の6年生が担当しています。掃除への取り組み方は、見事です。ほとんど声を出すことはなく、黙々とほうきではいたり雑巾でふいたりしています。はき掃除では、大きなごみをはき終わると、ミニほうきでカーペットの小さなほこりまで集めています。雑巾がけでは、両手を使い、力を込めて拭いています。机の上だけでなく、横まで拭いています。時間いっぱいまで一生懸命取り組む姿には美しささえ感じます。
毎日の掃除の時間、ほうきで一生懸命に掃いている子、雑巾で丁寧に机を拭いている子、ほかの人が気づかないような隅まできれいにしようとしている子──そうしたみなさんの姿を、私はとても嬉しく、そして誇らしく見ています。
みなさんは、「凡事徹底(ぼんじてってい)」という言葉を知っていますか?これは、「特別なことをするのではなく、ごく平凡なことを徹底してやり抜く」という意味です。例えば、「掃除をする」「時間を守る」「あいさつをする」──そんな日々の小さなことも、心をこめてやることが大切なのです。
掃除を一生懸命にすることは、「凡事徹底」のひとつのあらわれです。だれかに見せるためじゃなく、自分の心の中から「きれいにしたい」という気持ちが生まれている。その気持ちが、まわりの友だちにも伝わっていきます。
みなさんにもうひとつ覚えていてほしい言葉があります。
それは、「時を守り、場を清め、礼を正す」という言葉です。
「時を守る」というのは、時間を大切にすること。掃除の時間、チャイムが鳴ったらすぐに動き始めるのも立派なことです。
「場を清める」というのは、まさに掃除です。自分が使った場所をきれいにすることは、人を大切にする心につながります。
「礼を正す」というのは、あいさつや言葉づかいなど、気持ちのよいやりとりをすること。心がまっすぐな人は、自然と礼儀正しくなります。
これらは、特別なことではありません。だけど、毎日コツコツと続けることは、とてもすごいことです。
みなさんのその姿が、まわりの人の心を動かし、学校全体の空気をあたたかくしていくのです。
一人の力は小さくても、それが増えていけば、大きな力になります。
ぜひ、みなさん一人ひとりの「凡事徹底」が、この学校の宝になってほしいと思います。
これからも、素敵な姿をたくさん見せてくださいね。