070507 いっしょに やってみよう!
みなさんの周りには、うまくできなくて困っている友達がいることがありますね。そんなとき、「助けてあげよう」「教えてあげよう」と思う気持ちは、とても優しくて大切なことです。
ですが、少しだけ気持ちを変えてみると、もっとすてきなことが起こるかもしれません。
例えば、「助けてあげよう」「教えてあげよう」ではなく、「いっしょにやってみよう」とか、「いっしょにできるようになろう」と思ってみるのはどうでしょう。「助ける」「教える」というのは、少しだけ「自分の方が上」と感じてしまうこともあるかもしれませんが、「一緒にやろう」という気持ちなら、どちらも同じ立場でがんばることができます。
そうすると、相手も「ありがとう!いっしょにならがんばれる!」と思えて、なんだかうれしい気持ちになります。
こんな場面を考えてみてください。
ある日、友達がが縄跳びの練習をしていて、なかなかうまく跳べなくて困っていました。そこで、「じゃあ、私ががやってみせてあげるよ!」と、その子の前で上手に跳んでみせたら、たしかにすごいかもしれませんが、友達はちょっとさびしい気持ちになるかもしれません。
でも、「いっしょにやってみよう!」と言って、となりでいっしょに跳んでみたり、「わたしも最初はぜんぜんできなかったよ」と話してあげたりしたら、友達の心はきっとホッとして、「よーし、がんばろう!」と思えるのではないでしょうか。
「助けてあげよう」という気持ちも大事ですが、ときには「いっしょにやろう」とか、「いっしょにできるようになろう」と思ってみることで、お互いが成長できるし、もっと心がつながると思います。学び合ったり、応援し合ったりできるのはとても素敵なことです。
みんながそんなふうに思いやりの気持ちをもつことができたら、きっとクラスや学校は、あたたかくて、やさしさいっぱいの場所になると思います。