★1213 いじめを考えるときなんっ子人権集会に思う
今年度も「いじめを考えるときなんっ子人権集会」を行いました。毎年のことと形骸化しないように、ときなんスターズ(級長会)と協力しながら、工夫を凝らした集会にしようと頑張っています。ときなんスターズ代表が、あいさつの中で、「いじめはないと思っていると見えないものだと思います」と言っていました。その通りだと思いました。「ない」と思っていることで、きっかけや予兆を見逃してしまうのだと思うのです。だから、せめて年に1度、いじめを考える集会を行うことで、いじめに敏感になれるようにしていきたいと思っています。
最初に、昨年度のいじめの状況を、ときなんスターズが報告してくれました。コロナ禍で学校が閉鎖になった2019年を除いて、2013年以来、毎年増え続けているいじめの件数。この報告を受けて、司会をしていた子は、「いじめをなくすのは簡単なことではないと思いました。でも、諦めずにいじめゼロを目指さなければいけないと思います」と言ってくれました。これもその通りだと思いました。諦めたら、決してなくなることはありません。だからこそ、みんなで考える時間が大切です。その後、いじめの種類についての報告がありました。昨年度、一番多かったいじめの種類は、「言葉によるいじめ」でした。そこで、今年は、この「言葉によるいじめ」に注目して、集会を進めていくことにしました。
今年度、集会の柱として、作文コンクールで学級代表になった、4年生の作文「その言葉だいじょうぶかな」を取り上げました。普段の生活の中の何気ない言葉のやり取りに注目し、家族とともに言葉について考えた作文です。まずは、本人に朗読してもらいます。その後、私が、進行役として4~6年生で意見交換をしてもらいました。正直、作文を聞くだけでも、とても学ぶことが多い内容でした。作文の内容と意見交換を通して、「相手の気持ちを考えること」「相手を思いやること」で、言葉は優しく、温かいものになることを確認しました。なかなか自分事として考え、意見を言うのは難しかったと思いますが、一生懸命考えを述べてくれた子がたくさんいて、感謝の気持ちでいっぱいでした。そして、その意見のおかげで、「言葉」についてみんなで考えることができました。
最後に、読み聞かせボランティアの野村さんに協力していただき、保護者から届けられた「愛のメッセージ」を朗読していただきました。1つ1つが心に響くとても素敵なメッセージでした。すべてを紹介したいところですが、それは、常南新聞で。ここでは、最後に紹介されたメッセージを
「フレー!フレー!ときなんっ子」いつでもあなたの応援団です
保護者、地域の方だけでなく、我々も共に、ときなんっ子の応援団であり続けたいと思います。
「いじめを考えるときなんっ子人権集会」を通して、「『いじめ』はあってはならない」という思いが、ときなんっ子の心に残ってくれたと願っています。