昨年度の後半以降、なかなか学区探検に出かけることができず、忙しさにかまけ日々が過ぎていました。毎日、通学路の散策はしているものの、未だ行きついていない学区の境界は、かなり遠く、足を延ばすことができずにいます。昨年11月に、「源光寺寺子屋跡」の石碑を紹介して以来、はや10ヵ月。学区の名所旧跡を探す散策に新たな楽しみを見出したはずが…。

そんな中、5年生の社会科の自由研究に目を見張る発見がありました。それは、『私の住む田口町』というタイトルで、自分の住む地域を調べたものでした。その中に『田口城跡』という聞きなれない史跡名を見つけたのです。「これは!」と思いました。しかも、学校からエコロタウンへの途中、意外に近くにあるようなのです。早速、田口の通学路散策の帰り道によってみることにしました。事前に、5年生の子から簡単な道順を聞いたものの、これまで何度も近くを通ってきたところだけに、簡単にたどり着けるだろうと高をくくっていました。イメージ通りの道を曲がり、その先に『田口城跡』がと思い道を進みますが、その先は民家。「あれ?」。近くの違う道をたどりますが、やはり『田口城跡』は見つかりません。簡単な学区探検のはずが、何も見つけることができず撤収する羽目に…。久しぶりの学区探検は、収穫ゼロの苦い探検になってしまいました。

数日後、私を心配してくれた5年生の子が、なんと『田口城跡』の地図を描いてきてくれました。常南っ子は本当にやさしい子が多いです。おまけに、その地図をもとに、『田口城跡』周辺について詳しく説明をしてもらいました。「今度こそいけるかも」と手ごたえを感じています。また、『田口城跡』に続いて『大井野城跡』の情報も耳にしました。秋の散策シーズに向けて、楽しみが膨らんでいます。