北校舎や体育館の壁が新しくなったせいか、今年は、その壁に多くのクワガタがやってきます。子どもの頃、夢中でクワガタを探していたのを思い出し、うれしくなって捕まえています。せっかくだから、常南っ子にも楽しんでもらおうと、クワガタを飼ってみたい子はとりにおいでと呼びかけました。すると思った以上の反響で、クワガタが足りなくなってきました。

そこで、意を決し、常磐の森クワガタ探検隊を組織しました。とはいっても隊員は私一人ですが…。まずは、朝の通学路散歩の途中で、クワガタ探しを始めました。一応、子どもの頃夢中になっただけはあり、クワガタが寄ってくる木は見分けがつきます。通学路途中のクヌギやコナラらしい木を丹念に眺めますが、簡単に見つけることはできません。大井野や岩中方面なら、すぐに見つかると思っていたのですが、結果は空振り続き。コクワガタすら捕まえることはできません。その間も、体育館周りでは、毎日のようにクワガタが捕まえられています。特に、2年生を中心としたちびっこクワガタ探検隊の活躍は素晴らしく、大きなノコギリクワガタに続いて、ミヤマクワガタまで捕まえてきました。

負けてはいられないと、今度は、学校周辺で、樹液の出ている木を探すことにしました。さすがは常磐の森、何カ所か雰囲気のある木を見つけることができました。そして、ついに念願のクワガタを見つけた、と思ったのは、なんとオオゴキブリ。小心者の私はビビりまくりでした。とはいえ、オオゴキブリは、マニアの間では、数匹1000円程度で取引されるぐらい、人気のある昆虫のようです。

 

オオゴキブリにおびえながらも、その翌日、ついにコクワガタを1匹発見しました。常磐の森での最初の1匹。子どもの頃以上にうれしかったです。しかし、なかなか大量ゲットという訳にはいきません。そこで、思いついたのは、夜の常磐の森です。仕事が終わって帰る19時ごろに、クワガタ探検隊を出動させました。さすがに森の奥深くは怖いので、学校の裏周辺に限りますが、釣り用のヘッドライトを装着して、いざ常磐の森へ。朝の散歩で見つけておいた雰囲気のある木を巡ります。すると、いました!コクワガタです。続いて、小さいですがノコギリクワガタも発見しました。この日は、合計4匹を捕まえることができました。さすがは夜の常磐の森です。ポテンシャルが違います。(※これからの時期は、夜行性のイノシシが出るので注意が必要です)その後も、夜のクワガタ探検隊は、コンスタントにクワガタを捕まえることができました。そのおかげで、「クワガタを飼ってみたい」という子どもたちの希望にこたえることができています。

子どもたちのためにと始めたクワガタ探検隊でしたが、子どもの頃以上に夢中になっていたかもしれません。言うなれば、「どうしたらクワガタを捕まえることができるか」をテーマにした自由研究のようでした。やはり、夢中になって取り組むことは、楽しいし、発見もたくさんあります。もうすぐ夏休み。常南っ子の自由研究も、夢中になって取り組めるものになるといいなあと思っています。