白川英樹先生は、2000年にノーベル化学賞を受賞されました。

 

「プラスチックは電気を通さないもの」と考えられていた時代に、白川先生は電気を通すプラスチックをつくることに成功したのです。

最初からうまくいったわけではありません。実験をしていると、予想していたものとは違う結果が出ることがあります。普通なら、「失敗してしまった」「うまくいかなかった」と考えて、その結果を捨ててしまうかもしれません。ところが、白川先生は違いました。

「なぜ、こんな結果になったのだろう?」

そう考えて、その結果を詳しく調べました。その「なぜ?」を追いかけ続けたことが、やがて電気を通すプラスチックの発見につながったのです。

 

 

今、3年生以上の教室や廊下には、夏休みにみなさんが取り組んだ自由研究が掲示されています。そこには、さまざまな研究があります。

「どうしてこうなるのだろう?」 「本当にそうなのかな?」 「もっと調べてみたい」そんな気持ちから始まった研究もあると思います。

もしかすると、実験が思ったとおりにならなかった人もいるかもしれません。でも、そんなときにこそ、「どうしてだろう?」と考えてみてください。そこには、まだ誰も気付いていないことが隠れているかもしれません。

大切なのは、「おもしろい」と思ったことや、「なぜ?」と思ったことを、自分で追いかけてみることです。

そして、これは夏休みの自由研究だけの話ではありません。学校の勉強でも、遊んでいるときでも、日々の生活の中でも、「どうして?」 「なぜ?」 「もっと知りたい」と思うことがあったら、その気持ちを大切にしてください。先生や友達に聞いてもよいでしょう。本で調べてもよいでしょう。実際にやってみてもよいでしょう。

そして、すぐに答えが見つからなくても大丈夫です。「?」を持ち続けて、少しずつ追いかけていく。その中から、新しい発見や新しい考えが生まれます。もしかすると、その「?」が、みなさんの未来を大きく変える発見につながるかもしれません。