み つ ご い し
三つ子石

 才栗町保呂谷地内の山林にある。
この石について,次のような伝説がある。
昔,この村にきこりの夫婦がいた。まさ吉という子どもが病気で死んで,閻魔大王に会ったとき,大王から生前の不幸状を見せてもらった。すると,まさ吉が親不幸をしたことが鏡にうつっているので,もう一度父母のところに帰って孝行がしたいと嘆願した。すると,大王は「それはできん。」という。どうすればいいかと尋ねると,大王は「お前の年の数だけ石を積むがよい。」という。まさ吉は,それを聞いて,自分の身体より大きな石を三つ,父母がよく通る山道に積んだ。そこで,この石を三つの子が積んだ石,三つ子石という。

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