今朝、竜海中学校の運動場には鶯(うぐいす)の声が響いていました。
鶯は「春告鳥」(はるつげどり)とも呼ばれ、「ホーホケキョ」という特徴的な鳴き声からは、春の穏やかなぬくもりと、ゆったりとした時間の流れを感じる人もいるでしょう。タイトルの与謝蕪村の俳句でも「遠くで鳴いている鶯の声を聴いているうちに、春の長い一日も暮れてしまったことだ」と、詠まれています。

しかし、私は運動場に響く鶯の声に、寂しさと不安を感じてしまいました。平時であるならば、学校には竜中生の和気あいあいとした話し声や音楽の歌声、体育の活気に満ちた声で溢れています。それが今は、閑散とした運動場に春を告げる声だけが響きます。この状態が、とても切なく思えました。

早く竜海中学校に、平和で温かな声が戻ってくることを願います。 (文責 鈴木一史)