教育・SDGsに関わる報道等から考えたいことや連絡を掲載しています。

愛知県独自の愛知県民ホリデーとラーケーションの日について

愛知県教育委員会と岡崎市教育委員会より通知があり、これに本校の情報を入れたチラシと保護者用リ-フレットを登録しますので参考にしてください。愛知県民の日学校ホリデーのちらし 保護者用リーフレット

マスク着用の解除について政府等の発表

政府は2月10日に、新型コロナウイルス着用について、3月13日から屋外問わず、個人の判断に任せる方針を決めました。学校の卒業式では児童生徒と教職員は「着用せずに出席を基本」ということとしています。2月13日に愛知県の大村知事は、児童生徒や教職員は卒業式の式典全体を通じてマスクを外すことを基本とするとしました。

 本校の卒業式では、卒業生は卒業の歌などの歌を歌う場面はマスク着用ですが、保護者や在校生はマスク着用で行います。卒業生は、マスクを外してもよいとして話をしますが、それぞれの事情により外さない生徒もいると思います。一律に「マスクを外しなさい」という指導ではなく、生徒が判断して着用・着脱ができるよう話をしていきます。

厚生労働省「マスク着用」について

厚生労働省は、マスク着用について屋外では季節を問わず原則マスクは不要、話ときは2M距離があればマスクは不要としています。学校での屋外活動はほとんど体育の授業ですので、マスクを外す機会が多くあります。ただつけないと不安の声もあります。2Mが常に確保されているかどうかわかりませんので、不安があります。脱マスク論は簡単ではないようです。

実際に会ったことのないネッ友がいる割合は、小中学生の約6割

TBSの番組が行った、北九州市母娘刺傷事件を受けての調査で、実際に会ったことはない” 小中学生の約6割に「ネっ友がいる」 という報道がありました。被害にあった女子高校生と10代加害者男性は、GPSを利用し、現在地を特定できるアプリを利用していたとの内容で、母娘は自宅でナイフのようなもので刺されたとみられ、ともに重傷を負っているとのこと。現場は寝室の窓が割られ、玄関の木枠も壊された跡があったといいます。この事件があっても若者にとっては、この機能のあるアプリは便利である声が多いようで、調査では、小中学生の6割が実際にあったこともないネットの友達がいるとのことでした。また意識調査では「最低限のネットモラルは守っている」と回答しているとのことです。「最低限」とはどういうモラルなのか分かりませんが、お子様がスマホ利用している場合は、保護者の皆様には、お子様がどういった利用をしているかをよく確認していただかないと、家族ともに被害にあうことが想定されるという事件です。便利ということは、その分、セキュリティが甘いということです。危険リスクが回避できる技能を身につけてから利用しないと、大変なことに繋がるということです。しかしながら、現実社会と仮想空間の区別をつけられるようになるのは、簡単ではないようです。

教員不足全国で2065人管理職が担任を務める例も

1/31に文科省の教員不足についての報道がありました。新聞報道では、昨年5月1日で2065人の不足があること、教員志望者数が減少し、休職・休業者(産休・育休など)の増加のため、不足を補充できない状況があるとしています。特に本校を含め、岡崎市は深刻です。不足している状況で、2/1現在教職員がその家族の発熱などでは出勤を控えることから、常に教員が本来の教員数より5~6人程度少ない状況です。授業は非常勤講師や出勤している教員で何とか行っていますが、非常勤講師は授業だけですので、学校業務の負担は、出勤している教員が担っています。これは不足人数の差はありますが、本校だけでなく市内の多くの学校で起きています。現在本校でも岡崎市教育委員会でも教員の採用をしていますので、免許を持っている方で、都合の合う方はぜひ連絡をお願いします。

小中高生のネット調査「学校嫌」38%(国立成育医療研究センター発表)

令和3年12月1日に、小中高生のネット調査(1271人回答)の結果が公表されました。これは本年9月に国立成育医療研究センターがネットを利用して行ったもので、回答した38%が「学校に行きたくないと感じていた」ということです。その理由は「通学電車が満員」「校庭で遊ぶことが少なくなった」など新型コロナウイルス感染の感染を不安視し、学校生活の変化に戸惑う声が目立ったとしています。「最近1週間、学校に行きたくないことがあった」の問いに、「ときどき」が24%と答え、「いつも」「たいてい」と合わせて38%だった。「ぜんぜんない」「ほとんどない」は61%だった。文部科学省から令和3年10月に発表された令和2年度の長期欠席者のうち小中不登校数は令和元年度から8.2%増加した196.127人で、中学校の全生徒数に対して、平成27年度の2.8%から増加し4.1%になりました。本校で10月に、9月の分散登校についてのアンケートを全生徒にしたところ、「分散は適していたか」との問いに「適している」の回答率は68%でした。また「分散登校より通常登校」と回答した率は8%でした。また自由記述の意見には「分散登校は適している」と回答した生徒の内、「学校に行きたかった」「オンラインは目が疲れる」「教室で授業を受けたい」と記述しています。生徒たちが通常の生活を希望していることがわかります。本校では、生徒会や学級委員の意見を尊重し、行事等をできるだけ従来通りに実施してきましたが、保護者の参観を制限するなどの対応もさせていただきました。今後は変異株などの対応が必要になる可能性もあります。政府・文部科学省の動向を注視しながら、教育活動を進めていきます。

令和3年度全国学力学習状況調査結果

このことについて9月1日に報道発表がありました。昨年度は中止となりましたが本年度は、愛知県の結果は中学校国語で全国平均により少し低く、数学は少し高い結果でした。愛知県は例年、下から数えたほうが早い程度でしたので大変な飛躍となりました。愛知県は例年、国語が平均以下の傾向です。県の分析での一番の理由は「読解力不足」です。本を読んだり新聞を読んだりする機会が少ないと指摘しています。数学においても、問題を読み解く力が不足しているとしています。つまりどちらの教科も、読解力が不足しているということです。本・図鑑や新聞、を読む生徒は、国語と数学での正答率が高い傾向が続いていることがわかっています。特に新聞は朝読むことがよいという報告があります。ぜひ家庭での生活に取り入れていただきたいと思います。

本校の結果は、分析後に3年生生徒に個票等の資料を配付します。本校は例年設問に対して、無回答・空白の割合が全国値よりかなり低く、「回答しよう」とする生徒が多いことが特徴です。国語は全国平均程度、数学は少し上程度でした。報道では「全国的に、学校が楽しいと答える割合の減少」がありました。その理由は行事等がなくなったこと・友達と会えないことが大きな原因としています。2年目の新型コロナウイルス感染症の影響で、行事をしないことを進めると、現在の中3の生徒は、学校のよい思い出が残らなくなります。本校では、教育委員会・保健所等の指導を受けながら、生徒と相談しながら、できるだけ平常時に近い教育を実現したいと考えています。

2025年から大学共通テストに「情報」を追加

7/30の会見で、萩生田文部科学大臣は2025年からの大学共通テストでの情報の追加を発表しました。国語・数学の記述問題と英語の民間試験は見送られました。情報は新しい高校学習指導要領で必須となり、プロトコルやプログラムコードなどの学びが取り入れられます。難しそうですが、すでに他国では10年以上から学習内容に入っていることから、日本はだいぶ遅れてしまっています。小学校では全教科でプログラミング教育が導入されましたが、中学校では技術家庭科の2年の一部と3年生で学ぶことになっています。本市の小中学校ではiPadを利用していますが、中学校では教科の内容の学習利用は、本校でもまだまだです。中学校で大切なことは、高校で情報を学ぶときに「苦手」にならないようレディネスをつけておくことです。

吉田麻也選手のオリンピック無観客の再考

7月17日のスペイン戦の後に吉田麻也選手が無観客の再考について批判覚悟でTV放送でコメントしました。彼は「ただ伝えたかった」としていますが、彼はそんな軽率な計画性のない方ではありません。オリンピックの無観客の必要性は東京での感染拡大が止まらないことが理由で、吉田選手の他オリンピックに出場する選手たちのことと混ざって論じられる傾向があります。オリンピックを開催しないという方にも理由があるようにスポーツを職業としている方がたくさんいることやそれにより勇気をもらっている国民が多いことは、私たちは認識していると思います。今までもそういったアスリートを日本の誇りにしてきたと思います。水泳の池江選手へもオリンピック批判があることが報道されていますが、それは正しい方法であるかを国民は考えなくてはならないと思います。東京の感染が多いのは、オリンピック参加の外国人選手が来日が始まる前からです。選手が行動・活動を自粛して、さらに批判を受けるのは正しいことか考えたいと思います。選手や生徒たちが将来の希望を持てる国民でありたいと考えています。

東京五輪サッカー代表DF吉田麻也「無観客五輪の再考を」発言の願いを叶えたい(元川悦子)(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース

大坂なおみ選手の会見拒否

大坂なおみ選手が全仏オープンの1回戦に勝利した後の会見を拒否し、罰金を受けたことで5月31日は大会参加を棄権しました。大坂選手は、今までの会見で、テニスに関わりのない個人のアイデンティティーに関わる質問につかれていることが原因のようです。「本当のことを言うと、私は2018年の全米オープン以降、長い間うつ病に苦しんでいて、このことと付き合っていくのに本当に苦労してきた。私のことを知っている人なら誰でも、私が内向的であることは分かっていると思うし、大会で私を見たことがある人なら誰でも、私がよくヘッドホンをつけて社交不安症をやわらげようとしている姿に気がついていると思う。テニスを取材する報道陣は、いつも優しくしてくれたけど(傷つけたかもしれないクールなジャーナリストには特に謝りたいです)、私は社交的に話せるタイプではなく、世界のメディア相手に話す前はとても大きな不安の波にさらされている。本当に緊張するし、あなた方にできる限り最善の答えを出そうとすることにストレスを感じてしまう。」(引用最善の答えにストレス感じる 大坂なおみのコメント全文 - 一般スポーツ,テニス,バスケット,ラグビー,アメフット,格闘技,陸上:朝日新聞デジタル (asahi.com)

具体的には「古い日本人像を見直す報道があるが、自身のアイデンティティーは」「日本人かアメリカ人か 自分をどちらと感じますか?」などがあります。大坂選手をはじめアスリートは芸能人ではありません。これらの報道に、彼らを取り巻く社会環境や風潮が、「アスリートファーストではない」ということを感じます。特に大坂選手は、差別反対に関わる行動をしてきました。大坂選手の活躍は私たちに勇気をくれます。こういった社会環境や風潮はなくしてあげたいと考えます。

池江璃花子をはじめとしたオリンピックに向けて努力している選手への非難

東京オリンピックが近づくにつれて、池江璃花子選手への非難があることが報道されています。(引用「五輪反対」で池江璃花子を批判する人の理不尽 | スポーツ | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準 (toyokeizai.net)

報道では「池江さんのインタビュー記事に付随したコメント欄やツイッター上には、彼女を責めるような声が大量に挙がっています。「自分のことしか考えていない」「この人が表に出れば出るほど嫌悪感が増してくる!五輪なんかニコニコやってる場合じゃねえ!」「オリンピックに利用されるから嫌な感じ」「あんたがどんな記録を出そうが、私たちには全く関係ない。感染拡大している中で、お祭り騒ぎをしている場合ではない。私たちは1年以上自粛をしている」など。厳しい言葉を浴びせている人々の背景には「東京オリンピック開催の反対」があり、その象徴的な存在になりつつある池江選手に矛先を向けている様子が伝わってきます。」とあります。池江選手をはじめスポーツ選手は、真摯にスポーツに取り組んでいます。今までのオリンピックでは、メダルを取れなかった選手を非難する方も多く見えました。彼らのように、オリンピックに向けて国民の期待を背負って努力してきた方に、中止するとか開催するとかを問う状況にあります。元サッカー選手の澤穂希さんは、聖火リレーで「誰も走らないなら私が走る」といって参加しました。中止・開催の判断で困惑し、弱い立場にあるアスリートに向けてそういった非難があることを、重く考えたいと思っています。