寒い日が続きますが、校庭の桜を見れば今か今かと咲く時を待っている様子が見られます。

さて、本日紹介する本は、上橋菜穂子さんの「獣の奏者 闘蛇編」と「獣の奏者 王獣編」です。

命の価値や責任を改めて考えさせてくれる本となっています。

 

主人公のエリンとその母は大きな蛇のような生き物”闘蛇”の世話係を命じられる。しかし、ある時、大量死を伴う大事件が起きてします。母は責任を問われ、処刑されることとなります。

その途中、エリンを生かすため、闘蛇を生かすため、母は禁じられた技を使います。大切なもののために持てる力を使って、守ろう生かそうとする母の姿からは感じるものがあります。

 

生き延びたエリンはその後、敵国へと亡命し、図らずも母と同じように獣の医師として働くこととなります。

母の思いや考えを感じ苦悩するエリン。生きることの本当の意味を知ろうとする姿は、私たちも同じなのではないだろうかと思わせる。

 

母の強さ、生きることのすばらしさを、ぜひとも感じて欲しいです。