教育トピックス
教育トピックス(ネットなどで検索すると見つけられる記事・内容です)
このカテゴリーでは、教育にかかわる文部科学省の通知、新聞・報道や論文等の内容を掲載します。子供たちの健やかな成長と家庭・地域・学校の連携のため参考にしてください。
笑顔はストレスを緩和し免疫力を高める
諏訪中央病院名誉委員長の鎌田實氏は、「らくらく健康術」の中で、「笑顔はストレスを緩和し免疫力を高める」としています。鎌田氏は、「きらめない」「がんばらない」など様々な著書でも有名ですが、末期がんの患者を毎日診ています。笑顔が免疫力を高めるエビデンスは十分にあるとし、医学界の論文でも、気持ちが上がるだけではなく、横隔膜や呼吸の動き、副交感神経の刺激によりリンパ球が増え、がんと闘うナチュラルキラー細胞が増えるといいます。また血糖値や血圧が下がり、リウマチなどの痛みを改善するだけでなく、治癒力を高めるとしています。
新型コロナウイルスのワクチン接種について
政府は令和3年1月19日に「5月から一般向けにワクチン接種を始める」とし、一般向けは当面16歳以上としています。1月20日の中日新聞は「名古屋市は計2回のワクチン接種を希望者に完了するには約1年かかる」と報道しています。また生涯免疫獲得のワクチンは2022年以降となるとのことです。このことから、小学生をもつ保護者や学校職員、また20代の若者が接種完了することや16歳以上の接種は、令和3年年内としていますが、なかなか難しいと報道されています。やっかいなのは変異種で、従来感染しにくかった小学生の感染が増えると報道されています。令和3年度の行事については、本年に引き続き「新型コロナ対応」をしながらの実施となり、感染拡大状況を確認しながらの対応となると予想されます。
新しく変わった大学共通テストの傾向
令和3年1月16日から新しく大学共通テストが始まりました。大学共通テストは国立大学受験には必須ですが、今後私大の8~9割の利用を見込んで実施されました。昨年までのセンター試験が10年続きましたので、現在の8歳以上は、大学受験でこの共通テストを受ける確率が高くなります。この変更内容は「思考力・判断力・思考力」を検査するというもので、長い長文を読み、グラフや図などと関連付けて解答する問題が多く出題されました。この傾向に関わる記事は多数でています(参考 南日本新聞HP)。そのため新聞や読書を増やすことが大事であるとしています。単純な暗記では解答できなくなり、考える力が必要になります。特に国語と英語はかなりの長文を読んで答える問題でした。こういった傾向は昨年度末に発表されましたので、本校では昨年から週末に読書カードを作成しながら読書推進を強化してきました。また高学年英語では、googleなどのアプリを利用した英語の正確さを学んだり生活に即した会話を学ぶ授業を増やしてきました。大学入試で求められる力は、社会の求める力に直結します。小学生のうちからその力が伸びるように、小学校の学習指導要領も改訂されました。今後も社会の求める新しい学びを進めていきます。
岡崎市は30人学級実現のための会議を開催
岡崎市は文部科学省の35人学級から一歩進め、30人学級の実現を考える検討会議を開きました。30人学級については平成17年にある政党からの請願があるなど進めていたのです。欧米ではすでに20人程度となっています。来年度から5年間で35人学級を実現するということですが、財務省が反対してきた理由は35人学級などにした場合の学力向上のエビデンスがないということが挙げられていたそうです。子供の成長にとっては学力・技能などの認知能力以外にその基盤となる非認知能力が必要です。欧米では教育での「ケア」の重要性を認識し、文科省も「心のケア」についての通知を出しています。この「ケア」を一人一人に提供するには、やはり先生が一人で見る子供の数を減らすことは大事だと思います。現に5月の分散登校の時に、本校ではすべての先生が、子供に「目が届く」と実感しています。日本のGDPに係る公的教育の割合はOECD調査で35か国中最下位です。教育費の多くは人件費ですが、政府がデジタルに移行している今こそ、アナログな心のつながりを大事にする教育が実現でき、両輪となるよう進めてほしいと願っています。
新型コロナウイルス感染症で明らかになった課題
令和2年の2月から同感染症の影響が出て、学校は休校となり経済が止まりました。日本だけではありませんが社会のシステムや人の心が、未知のものへの対応に対応することが難しいことがわかりました。国内での報道では休校中とその後で、子供や家族への虐待、犯罪、運動不足、いらいらなどのストレスが増えていることを伝えています。休校中は、それぞれの家庭で静かに過ごせていても、学校に来ると、騒がしいことや思い通りにならないことでかんしゃくを起こす児童の増加は、本校を含め多くの学校で報告されています。他校では授業時間を短くし授業数を増やして学習の確保をしているところが多いようです。本校では詰込みをせず従来通りの45分授業で対応し、学習時間の確保をすることで従来通りの落ち着いた学習にしています(その分行事などでの練習時間は激減させていますが)。ただこういったしわ寄せ問題は学校だけでなく、コンビニやスーパーの店員さん、看護師さんなどへの風当たりの強さなど、今や社会的な問題です。政府は、経済政策による安定を目指してきましたが、経済と感染リスクは天秤です。今や看護婦さんのストレスからの離職が増えている報道も増えてきました。学校では、新型コロナウイルス感染症前から、子供たちのストレスや相談に寄り添えるよう相談週間をしたり、スクールカウンセラーや相談センターとの連携をしてきましたが、カウンセラーや臨床心理士の方が少なく、また教員のなり手が少なく、まったくの人手不足となっています。よく「教員」でなくてもいいのではないかと言われますが、保護者の方の多くは、学校に勤めている方には、教員と同等の責任を求められます。最近は「教育」の「責任」を重く受け止めて辞められる方も増えています。本校に限らず、教員の他の補助の方の不足は大きな課題です。しかしながら、やはり教育は「ひと」であり、心の通った触れ合いが、小中学生の時期に必要なことは、発達心理学や小児科医療では明らかになっています。子供の成長を支える「人」を増やしていただきたいと長年申し出をしていますが、やっと財務省は35人学級の実現を認めました。次はそのための教員の確保と教育の質の低下阻止が課題となります。
岡崎版GIGAスクール構想 学習でのiPadなどICTツール利用の推進
岡崎市は「岡崎版GIGAスクール」https://ict-enews.net/2020/02/05okazaki/として小学生は6年生から、中学生は3年生から1人1台利用のiPadを配付しました。本校は以前よりiPadなどタブレット端末を始めとしたICT利用を進めていますが、政府・経済産業省・文部科学省の進める情報活用能力育成などに関わる整備が進んできました。私学小中高はすでに1人1台でタブレット利用をしています。公立小中学校で1人1台のタブレット端末利用はまだ珍しい状況です。本校はこれらを利用し、情報活用能力に加えプログラミング的思考・論理的思考育成を目指しています。よく間違えられますが、ICT利用の教育により目指しているのは、創造的なクリエイター育成であって、ゲームをするようなプレイヤー育成ではありません。ITを利用した新しいアイディアで新しいものやシステムを作り出す人材育成です。下の表は世界の大企業ランキングですが、平成元年では上位は日本企業ばかりでしたが、昨年はトヨタがやっと42位です。私たちの生活には外国資本の経済や物流など多くあります。国の政策は日本に企業の力を取り戻そうとするもので、教育は人材育成です。羽根小学校での現在の学びが10年20年後に現れるよう、羽根小で学んだ子が将来、国際社会で活躍できるよう進めています。
公立中教職員64%過労死ライン越え
このことが8月22日の中日新聞で報道されました。https://www.chunichi.co.jp/article/108265
報道では従来の仕事量に加え、新型コロナ対応で時間外勤務が増えたとあります。本市の小学校では自主登校教室を行うなど中学校同様に小学校も日夜消毒作業など大変であったと感じています。今後も新型コロナウイルス対応をする必要はあり、政府などの報道には「長期戦」を覚悟するとしています。報道をみると2~4年程度の期間を示す記事が多くあります。子供をはじめ、家庭も社会も学校も長期戦に向けて、疲弊しないような工夫や改革が必要です。労働時間削減のため、名古屋市に続き豊橋市は来年度から小学校の部活動を廃止します。従来から部活動を行っていなかった市町もあります。本年度、文部科学省は教員の勤務時間の指針を改訂しました。これは教職員の労働時間を民間の労働制度にあわせることが目的です。これにより、来年度から全国的に部活動の削減をはじめ業務の整理・精選が加速されると思われます。本校も工夫しながら進めますが、わかったことはできるだけ早く情報を提供したいと考えています。(図は中教審資料)
PCR検査・隔離の膨張が引き起こす現実の問題
国立病院機構仙台医療センターウイルスセンター長の西村秀一医師は、かねてからのやみくもなPCR検査を批判してきました。PCR検査の正しく陽性とされる精度が70%程度であることや検査による弊害があることを理由にしています。例として1人の無症状で陽性の小学生により学校を休校とすることをあげ、その対応について意見しています。そこでは、PCR検査対象者のデータ分解釈が大切であるとしています。https://www.msn.com/ja-jp/news/coronavirus/pcr%E6%A4%9C%E6%9F%BB-%E9%9A%94%E9%9B%A2-%E3%81%AE%E8%86%A8%E5%BC%B5%E3%81%8C%E5%BC%95%E3%81%8D%E8%B5%B7%E3%81%93%E3%81%99%E7%8F%BE%E5%AE%9F%E3%81%AE%E5%95%8F%E9%A1%8C-%E6%84%9F%E6%9F%93%E7%97%87%E3%81%A8%E6%A4%9C%E6%9F%BB%E3%81%AE%E7%8F%BE%E5%A0%B4%E3%81%8B%E3%82%89%E8%A5%BF%E6%9D%91%E7%A7%80%E4%B8%80%E5%8C%BB%E5%B8%AB%E3%81%8C%E8%A8%B4%E3%81%88%E3%82%8B/ar-BB18gC06
新型コロナウイルスに関わる文部科学省の「学校での新しい生活様式」がversion3に改訂されたり各市のガイドラインも度々変更となっています。少しずつ新型コロナウイルスにに対する知見が増えてきたころから、何がリスクが高く、何がリスクは少ないかが、報道されていることから今後一般化していくと考えられます。感染によるいわれのないいじめや差別は、大人の世界で起きて問題となっています。子供たちを巻き込まず、今しかない貴重な成長期での健やかな成長を守りたいと考えています。
新型コロナウイルス関係からの子供たちのストレス
新型コロナウイルス感染症拡大防止のための休校や外出自粛のため、多くの子供たちがストレスを抱える状況があります。国立成育医療研究センターでは、そういった状況調査やその対応をホームページに載せています。大人は理性・知性や十分な生活経験からストレスの対応をすることができますが、まだ未熟で判断や対処行動がとれない子供たちが増えています。本校でも報道されているような「自分ペースの家庭での生活からの脱却ができない」「今までは45分の授業で集中できていたのに席を立ってしまう」「自分の思い通りにならないと激しく抵抗する」などの状況が1学期間で、かなりの頻度で見受けられました。一番多く相談を受けるのは「ゲーム漬け」による「行動拒否」事例です。休み中にゲームばかり没頭し、ゲームの中でしか自分の存在を見いだせていない子が増えています。初等教育期は特に指先や感覚、行動を伴う学びが必要です。この時期しか身につかないものが五感感覚と運動感覚や思考との連動です。夏三密を避けて体を動かしたり造形をしたりすることが子供の学びの蓄積になります。
コロナ禍での子供の活動の保護者参観
令和2年度は、授業参観・運動会がなく、保護者の皆様に学校に来て子供たちの活動を見ていただく機会がありませんでした。これは全国どの学校でも同様ですが、本校では保護者が参観できるような企画を検討してきました。そこで学年ごとで運動場で行う「体育的行事」により、人数を制限しながら子供たちの活動が参観できるようにしました。7月15日に5年生が、体育の授業で行っている「ダンス」を披露し、そのあとに学級対抗リレーを行いました。1時間程度のイベントでしたが、100人近くの参観がありました。順次そのほかの学年が実施していきます。屋内への多人数の参観は、距離が「密」になることからなかなかできませんが屋外なら、保護者同士の距離を離しての参観ができそうだと考えて実施しました。子供たちにとっても学校の様子を親に見てもらうことは大切ですので、いい機会としたいと考えています。(写真は5年生、梅雨空で暗くてすみません)
梅雨の雨続きの日の取り組み
本年度(令和2年度)の7月は雨が続き、運動場に出て遊ぶ機会が少なくなりました。あまりにも雨の日が続くので、2限と3限の間の長放課とお昼の放課(ともに20分放課)に学年ごとに体育館を開放することにしました。学級対抗のドッジボール大会をしたり、全学級での「けいどろ」をしたりして、運動不足を解消しています。ただ毎日2学級ずつですので週に1~2回しか利用できない事ないことが難点です。
運動会と水泳大会の中止から
学校が再開されて1か月経過しました。長期の休校による子供たちへの影響が様々な形で表れています。落ち着きがなく走ったりぶつかったりしてけがが多いことなど様々で、特に1時間目が始まるまでたいへんです。これは、どの学校でも同じような問題が起こっていると思います。授業参観、運動会、水泳大会がなく保護者も学校での子供の様子を感じられない状態が続いています。運動会や水泳大会などの学級対抗や友達と協力するイベントとは、ピアジェの発達理論の具体的操作期の子には重要です。こういったイベントが全くないことで別の問題が生じてきます。新型コロナウイルス感染症の県内及び市内の拡大状況と熱中症の配慮がともに必要ですが、7月末までに保護者が子供たちの活動を参観できる機会を設けようと考えています。学年ごとで行うことで多くの保護者が集まらないで済むこと、熱くならない朝の時間で行うことなど配慮して、どのようなことができるか検討中です。わかり次第連絡します。
小児の新型コロナウイルス感染症に関する医学的知見現状
令和2年5月20日に日本小児科学会から見出しの発表がありました。http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20200520corona_igakutekikenchi.pdf
北九州市の小中学生の感染では、学校や教育委員会に「市内すべての学校を閉鎖してほしい」という意見が多く寄せられていると聞きます。この小児科学会の報告書はその中で、「学校や保育施設 学校や保育施設 の閉鎖は流行阻止効果に乏しい」「教育・保育(略)の閉鎖が子供の心身を脅かしている」とし、covid-19が直接もたらす影響よりもcovid-19関連健康被害のほうがはるかに大きくなることが予想されるとしています。子供がcovid-19に感染しにくいのはACE2受容体が少ないなどの報告があります。https://project.nikkeibp.co.jp/behealth/atcl/feature/00009/060800063/
最近では、長く続いた休校による子供のストレスについて報道が多くあります。https://www.asahi.com/articles/ASN4Y4RH1N4QUTIL00M.html
子供たちの中には、朝起きられない、授業中に寝てしまう、暴言がでたり言葉遣いが激しくなるといった傾向の子も多く見受けられます。中には、手が出る子もいて指導をしていますが、「なっとくできない」という理由でおさまらない子もいます。covid-19の影響は肺への炎症だけではなく、人の心への傷もつくっているようで、どの学校現場でも苦慮していると聞きます。 心の傷へのワクチンはありません。お互いに思いやりをもつ、助け合う、みんなでがんばろうといった気持ちが、薬となると思っています。
フェイスシールド着用と生活様式
新型コロナウイルス感染拡大防止の対策として、岡崎市の小中学校は、岡崎市教育委員会から支給されたフェイスシールドを着用して授業を行っています。大阪府や福岡県では児童生徒もフェイスシールドを着用するようにしています。マスクの上にフェイスシールドをするので、6月以降のに30度またはそれ以上の気温になる日には、シールドが曇ったり、熱がこもったりします。感染症専門家の聖路加病院の坂本先生は「学校でフェイスシールドをする場面はほぼない」としています。また文部科学省のガイドラインにもフェイスシールドの記載はなく、食育課課長補佐は、「フェイスシールドは一律に必要なものではない」としています。https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/covid-19-facesheeld-nn
ただ、わからないことばかりの新型コロナウイルス対策ですので用心は大切です。まず用心をして進め、状況を見ながら現実の生活とすり合わせていくことがこれから必要になると思います。新型コロナウイルス対策と熱中症、その他の病気・症状や課題にも対応する生活様式を工夫することが求められる時期になっていると思います。
長時間オンラインの疲労度
5月27日群馬大学の伊藤教授らのチームは、小学生が長時間のオンライン学習のため高い疲労感が出ていると発表したhttps://www.tokyo-np.co.jp/article/31637
新型コロナによる休校のため、オンライン学習はクローズアップされましたが、オンラインシステムの脆弱性やネット環境、目や脳の疲労など問題も明らかになってきました。愛知県や岡崎市は、学習の補充のためオンラインソフトの利用ができるようにしています。windowsのパソコンが家庭で普及し出した頃、大人や子供たちがパソコンでゲームをやるようになり、子供の視力が低下したという記事がありました。目新しいことだし、学習が進むのであれば利用はするわけですが、まだ心身の成長過程にある小学生にとって長時間利用は、要注意のようです。
次亜塩素酸水の利用
次亜塩素酸水は、刺激のない消毒液で従来から利用されています。北海道大学などの研究https://news.yahoo.co.jp/articles/e2af2c64a0f3a4f1372d115ee9711e87af09c8d6(55月15日)では、40ppmでph2.7以下などの条件で新型コロナウイルスの不活性の効果があるとしています。しかし製品評価技術基盤機構(NITE)は、5月29日付で、有効性は確認されていないとしています。https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1255807.htmlその理由として、phや製造日などの明記がないことやそもそも原料に混ざりものがあるなどを理由としています。本校では専用の電気分解での生成器を使って、大学等の専門機関が有効性があるとする条件の次亜塩素酸水を校内で生成し、有効期間内に利用しています。また空間噴霧はどの消毒液も有効性が確立されていないことから、噴霧はゴム製ボールや金属などの次亜塩素酸ナトリウム液では劣化の起きてしまう物を対象に吹き付け、その後拭いています。いろいろな製品が販売されているのことから、本校では新型コロナウイルスの不活性化に有効性のあるものを疫病学専門家の指導を受けながら、対応しているところです。小学校は、自主登校教室があり、日常的に児童が学校にいることから、昨年3月以降、毎日毎日掃除と消毒を繰り返しています。本来なら学校の先生ではなく、専門業者などによる消毒が必要なのでしょうが、そういった専門業者も手一杯なようです。
文部科学省の学校の段階的再開の通知から
令和2年5月1・15日に萩生田文科大臣は会見で「未知のウイルスにはまだまだ不明な点があるがリスクがゼロになるまで学校を再開してはいけないのか、学習の保障は極めて大事だ」学校再開の責任については「国として責任を回避するつもりはない」としました。また「専門家もこのウイルスについてしっかりとしたエビデンスはない」「つまりしっかりとした科学的根拠があるとはいえない」「ゼロリスクにはできないが学習保障に危機感がある」として、感染拡大策をとっての段階的な学校の再開を示しました。岡崎市は5月21日から分散登校による学校再開が始まります。今まで新型コロナウイルスの感染拡大状況が変化する都度、学校の休校は延期し、教職員は新型コロナ対応の様々な研修や話し合いなどをしてきました。年度末の大掃除などができなかったので昨年度末の大半は掃除・片付け・校舎内の修繕をして、いろいろきれいになったり設備が直ったりしています。4月から、学校再開に向けての学校活動の様式を、授業・放課・給食・掃除・部活などを想定して話し合いやシミュレーションをしてきました。そのなかでの葛藤は、感染防止感が強いと、教科書とノート中心の会話の少ない授業となり、学習の効果を高めると、子供同士の学びが活発になり、感染防止が弱くなるということです。教室は、窓を開けておいて喚起は十分にし、運動場での授業はさらに喚起はよいことになります。会話や話し合い・発言のない授業では、思考が深まりませんので、いっそのことすべて運動場で授業をやればいいのだろうという案もありました。5月に入ってからは、具体的な消毒の仕方・シミュレーションを学んだり実践したりして、学校の再開の準備をしています。政府は、感染リスクをゼロにはすることの難しさから「withコロナ」と言ってコロナを想定した生活様式を提案しています。京都大学の山中教授も「このウイルスと付き合う」ことへのシフトチェンジについて述べられていました。大切なのは、状況を踏まえ、今できることを国民同士で協力して、きちんと実行しようという社会的気運であろうと思います。本校は、保護者の皆様のご協力のもと未来を担う子供たちの教育を再開していきます。
新型コロナウイルス感染予防対応の卒業式
令和2年3月19日に卒業証書授与式を行いました。文部科学省・厚生労働省・教育委員会などからの通知で、その学校も体育館への入場者数の制限や時間短縮などが必須となりました。保護者を入れない学校や保護者を1人する学校、時間を20分程度にする学校など、学校の規模などにより様々です。保護者は1名で式は20分程度で終了するものだ」というご意見もいただきました。しかし今までの子供たちの学校との関わりや気持ちを考え、本校は保護者・家族を2名まで入れるよう、また一人一人証書を授与できるようにしました。保護者の皆様の御協力が有り、滞りなく式を終えることができました。保護者の皆様へ心より感謝と卒業のお慶びを申し上げます。
香川県のゲーム依存症対策条例の賛否
令和2年3月18日に香川県で、条例が成立しました。条例は依存防止に向けた県や学校、保護者の責務を規定。家庭内ルールの目安として▽18歳未満のゲーム時間は1日60分(休日は90分)まで▽小中学生以下は午後9時、高校生などは同10時以降、スマートフォンなどの使用を控えることの2点を示し、子供が守るよう保護者に求めています。この条例には、いろいろ意見があり賛否がわかれましたが、結局県民の8割が賛成していると報道がありました。中国ではすでに子供の利用の規制をしていますが、ゲーム依存症が「病気」として認められたことから、病気を防ぐ観点から成立された経緯があります。本校の子供たちもゲーム三昧の子が多くいます。子供は、理性・知性の発達途中ですので、自分で感情をうまく制御できないことがいくつかあります。小児科学会などはゲー宇依存症に対し、危機感をもっていますが、子供の順調な成長と将来のために、利用のルールは、たいせつだと思っています。
青山学院大学の箱根総合優勝にみる駅伝指導
新春の箱根駅伝は、今年無冠であった青山学院大学が優勝しました。2位の東海大学の両角監督は「普通の駅伝をしていては勝てない」とコメントしています。青山学院大学の原監督は、今年の4年生の練習に取り組み態度などの甘さから「久しぶりに君臨型スタイルで指導した」と言っています。本来の原監督の指導スタイルは選手の自主性を重んじた「体育会らしからぬ」指導です。https://gendai.ismedia.jp/articles/-/50633
しかし今年の4年生には厳しかったそうです。それは「上下関係は無いがルールは厳しい」「自分から話す」という基本ができていなかったからのようです。時間を守ること社会規範を守ることは組織では重要であると上記のウエブにも記述されています。これは下の工藤先生の教育方針と似ています。工藤先生は自律的な能力育成のために「ルールを踏まえて建設的に主張する」ことを取り入れています。ルールを守ること・自分でアウトプットすることは、人材育成の基盤であるということです。これが守れない場合に「厳しい」指導になるということはそれだけ重要なことだからでしょう。駅伝でも「普通の駅伝」から「自律した駅伝」への変革時期であるということなのだと思います。
千代田区麹町中学校工藤校長先生の講話
12月末に「学校の当たり前をなくした」の著書などで有名な、工藤勇一先生の講演を聴くことができました。工藤先生は「学級担任制の廃止」「定期考査の廃止」「宿題の廃止」などを手がけて学校再生をしてきました。https://www.itmedia.co.jp/business/series/13669/
その大きな原因は、生徒のやるきのなさ、責任の押しつけ、自律心のなさなど主体性の欠ける状況を改善して、社会で活躍できる人材を育成したいと強く考えたことです。改革のキーワードは「自律」と「創造」です。教育だけでなく社会の構造自体が「やらされている」感が多く、自分から取り組む状況になっていない状況では、宿題も仕事も「やらされて」いて、その責任は学校や会社にあると言う考えになっています。自律をすることで、自分が「何をやるべきか」を理解できると、上記のウエブ上でも記述されています。「やらされている」からやるべきことを見つけるための教育を進めなくては、すでに「自律・創造」で教育を行っている諸外国と同等に対処できる国になりません。社会の危惧を教育から進めて解消していくこと、今の小中学生が10年20年後に活躍できるようにすることは工藤先生のみならず社会全体の願いだと思います。
愛知の小学生体力テスト過去最低
2019年の全国体力テストで愛知県は実技8種目で過去最低の点となり男女とも全国最下位になったことが報道されました。原因はゲームやスマホ利用の増加で平日2時間以上のテレビ視聴が小5女子で5割近くであったり、運動習慣や経験が乏しくなったりしたことが原因であるようです。これらにともなって視力の低下や肥満の割合が増えてることもあり、改善が必要になっていると感じます。https://www.fnn.jp/posts/00049559HDK/201912231913_livenewsit_HDK
小6が異例の特許 手伝い中に考案「洗濯バサミ収納具」
神奈川県平塚市立吉沢小学校6年の守田貫一郎さんが、洗濯ばさみを入れると同じ向きで積み重なる「洗濯バサミ収納具」を考案し、特許を取得したと報道がありました。お母さんの仕事が少しでも楽になるようにとの思いから思いついたそうです。発想の転換ですばらしいアイディアで、洗濯ばさみが同じ方向で積まれるようになります。この発明には本人の発想力の良さがありますが、母親のためという気遣う心が基盤にあります。吉野先生のリチウムイオンも本庶先生のオプジーボ、山中先生のiPS細胞も、世の中のみなさんのためを思って開発されました。技術の根底にはやはり人思いやる心が重要であると思っています。https://www.asahi.com/articles/ASMDN54KDMDNULOB00Y.html
岐阜いじめ加害者書類送検
岐阜市で中3男子が転落死した事件で、34件のいじめが認定され加害者は岐阜県警により書類送検されると報道がありました。土下座の強要、金銭の要求などいじめがありました。しかし教員からこれらの目撃はなく、加害生徒が隠れて行っていたり、同級生に口止めをしていたりしたようです。いじめに対する指導では加害者は一貫してやっていないと否定していたようです。本校でも軽率に蹴り合いをしたりなぐたりする事案がおきます。その場は指導を受け入れても直らず、そのうち隠れて行うようになります。いじめやケンカを教師や大人に教えてくれることで発覚し指導することができます。こういったいじめや問題を許さない社会規範意識を育てようと本年はSTOPいじめ集会や人権集会・人権教室を繰り返して行っています。きっと他の学校でも行っていると思います。難しいのは本人も保護者の方も、暴言や暴力を正当化することがあることです。会社でもパワハラや同僚いじめが問題視されています。会社・企業を含め社会全体として大人が範を示し、寛容や差別の無い心を育てる方向に進んで欲しいと思います。https://www.asahi.com/articles/ASMDR46XCMDROIPE00N.html
南極教室昭和基地勤務の佐藤先生からの学習
12月18日に、3月まで南極昭和基地で仕事をしていた北海道出身の佐藤先生に来ていただき5年生に2時間みっちり授業をしていただきました。鯨やぺんぎん、オーロラ、白夜などの南極特有の自然を学び、観測隊の苦労も知ることができました。また2万年前の氷を触りました。実際に触ると、硬さや冷たさなどの感覚や透明感や臭いもわかります。ネットの動画でわかることも多いのですが、本物の専門家から本物で学ぶことの大切さがわかります。大変有意義な学習でした。羽根っ子の中からこういった研究者が育っていく可能性もあります。
http://www.eco.misawa.co.jp/antarctic-class/
読解力の急落15位
PISAの国際学習力調査で日本の15歳の読解力が昨年度調査で、前回の8位から15位になったことが発表されました。特に信憑性を評価したり、根拠を示して自由記述をする問題に課題がありました。子供たちの利用する言葉が、短文中心であることや、問題解決の機会が少ないこと、読書週間の減少等が挙げられています。また授業でのデジタル機器利用はOECD加盟国で最下位位で、家庭でのデジタル利用も時間は多いものの学習で利用している時間が少ない結果でした。ちなみにアジアの国の順位は中国が1位で4位香港9位韓国です。https://news.yahoo.co.jp/pickup/6344322
学級毎の人権教室
12/6に法務省の人権擁護委員の皆様にいていただき、4年5年で人権教室を開きました。従来に人権教室は1学年全員など大人数での教室でしたが、本市では初めてになる「学級ごと」に教室を行っていただきました。講師さんと子供たちの距離が近く、差別解消などの勉強ができました。羽根小では世界人権週間に合わせて人権週間を設定し人権標語なども作成し、人権理解を進めています。
http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken04_00100.html
SNS利用規約は13歳以上
大阪の小学生女児が栃木県で保護された事件で未成年のSNSの利用が問題視されていますが、ツイッターやtiktok,YouTube の利用規約は、13歳以上とされていることから、特に小学生の利用が問題となっています。ゲーム依存症を含め家庭での利用はいかがでしょうか。新聞などの論調は家庭だけでなく、社会全体で問題意識を高める必要があるとしています。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191202-00010000-chugoku-soci
若者の3割がゲーム2時間
11月27日付け中日新聞に「若者の3割ゲーム2時間」の記事がありました。依存症治療を行う国立病院機構久里浜医療センターの発表です。ゲームのやり過ぎで日常生活が困難になる「ゲーム障がい」が大きな問題であることが書かれています。その中で「有効な治療方法は確立していない」としています。「ゲームがやめられなくなった」ときはもう遅いので、十分注意をしてください。
片手での食事
山の学習と修学旅行で気になったのは、食事の時に、左手(利き手ではない手)を使わない、床に手をついたまま、肘をついたまま食事をする子が大変多いことです。ざっと数えると8割以上の子が左手がテーブルから落ちているか肘をついています。茶碗やお椀を持って食べる子が大変少ないことに驚きます。片手で食べる子は体が斜めになったまま食事をとっています。特に成長期の姿勢は骨格の成長や体の柔軟性、筋肉のバランスに影響します。食事の仕方は食生活によると思いますが、文部科学省をはじめ、大阪や宇都宮などは、マナーなどの指導を重視したマニュアルを作るように重要な生活習慣です。学校の給食でも指導しているのですが、なかなか身についていないことがわかります。ご家庭ではいかがでしょうか。
生活委員会の子供の希望
毎朝生活委員会の子が玄関先で「おはようございます」と登校する子供たちに声をかけています。しかし生活委員会の子たちは「あいさつしても10人のうち3人ぐらいしかあいさつが返ってこない」と寂しく話しています。朝の登校でのみまもり隊のみなさんからも同じような声を聞きます。でも帰りはどの子も、とっても元気に「さよなら!」と言ってくれます。生活委員会の子たちは、あいさつの返事が返ってきてほしいと思っています。家を出る時から元気付けて送り出していただけるとありがたいと思います。
小学校の75%が近視とゲーム依存
慶應義塾大学医学部チームが中学生の95%、小学生の75%が近視であると言う結果を発表しました。スマホやゲームなどの利用のしすぎで、成長期眼球が変形し、強度近視になると合併症などのリスクが高まり、最悪失明に至るとしています。中国では青少年のゲーム依存症対策として、18歳未満は午後10時からゲームを禁止しました。本校児童でも低学年で近視の児童が増えていますが、深刻なのは、体や手足を動かす遊びや読書をしないで、対戦系のゲームのみにハマる児童が増えていることです。ゲームであるなら、思考や創造性、芸術性や社会性を高めるゲームに移行することが大切です。それでも目的を持って時間を制限する利用が重要となります。子供では知性と理性の発達が未熟なことから、ゲームの欲求に勝つことが難しく長時間利用することになります。幼少期から保護者で管理し、成長期の子供の健やかで順調な発達が進むように気をつけていただきたいと思います。
木村英子議員の国会初質問
重度の障害がある、れいわ新選組の木村英子参議院議員が参議院国土交通委員会で初めての国会質疑に臨み、災害時に避難所となる施設に、車いすを使った障害者が利用できるトイレを増やすよう求めました。このことは日本の国会において重大な進歩だと思います。本校の校舎も古く、洋式トイレが少ないために、三世代授業で来ていただいたお年寄りや福祉教室で来ていただいた障がい者の方には不便です。こういった方の生の声が国会で発せられることの意味は重大です。学校は災害時の避難所になる事から、特にトイレについての改修は切実ですが、岡崎市も順番に改修をしています。予算はかかるし災害対応も大変だともいますが、国が進めていただければ一気に進むと思います。
ネット・ゲーム依存対策
2019年11月5日付け中日新聞県内版に2011年にインターネット依存症専門外来を始めた久里浜医療センターの院長の講演がのっています。受診した患者の7割が未成年でネット依存が疑われる中高生は2017年調査で93万人としています。治療の基本は「本人が自分の意思で行動を変えていくよう援助する」としています。続けて「本人はゲームを続けることはよくないと思う気持ちがある。この気持ちを大きくしてやることことが大事」としています。小学生でもゲームから離れられない子が急激に増えていることを感じます。御家庭では要注意をお願いします。
大学入試改革2020年度から実施
大学入試改革については新聞紙上で取り上げられ英語での民間試験導入などが話題になっています。このなかで国語と数学は記述式問題を導入し、理科・社会は2024年から導入するとしています。また国立大学はAO入試(学力試験を課さず、高等学校における成績や小論文、面接などで人物を評価し、入学の可否を判断する)枠が3割になります。前文部科学大臣の鈴木寛氏は教育新聞において、大学入試改革で高校の授業が変わるとしています。大学入試で問題解決力や表現力が求められることに対応し、総合的な探究の時間を始めとした多くの新教科が始まり、思考力・判断力・表現力育成のためPBL(プロジェクトベースドラーニング)が重視されることになります。この度の小学校から高校までの学習指導要領改訂は、国は次世代の能力育成のかぎになっています。
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/290507.html
「あいさつ」の励行と感謝の気持ち
朝の登校や下校時に、みまもり隊の方や保護者の交通当番の方が見守ってくれています。岡崎工業高校の生徒も児童の登校についてきてくれます。こんなにボランティアのいる学校はありません。学校では、常々、あいさつの励行とみまもり隊の方や交通当番の保護者の方、岡崎工業高校の生徒さんたちへの感謝の気持ちを伝えることを指導しています。それでも、特に朝の登校時は「おはようございます」「ありがとうございます」と言える児童が少ないと感じています。声をかけてもらっても黙っている児童も多く見られます。本校学区のみまもりたいの方あ素晴らしく、「おはようございます」に加えて「いってらっしゃーい!」と声をかけてくれます。ぜひご家庭でも「みまもり隊や交通当番の方にあいさつしてる?」と聞いてみてください。みまもり隊や交通当番のボランティアのおかげで、交通事故が無く登下校できている事への感謝を、言葉や態度に表せるようになると良いと思います。
台風19号で外国人へ「川に避難を」 浜松市が誤訳メール発信
10月17日付けの静岡新聞記事に、浜松市が台風19号の接近した12日夕方に市内のブラジル人らに向けて配信したポルトガル語の防災情報メールが、川への避難を促すようにも読み取れる内容となっていたと報道されました。理由は、自動翻訳による文法上の誤りが原因で、翻訳に精通した職員が確認できなかったそうです。岡崎市内にも多くの外国人がお見えで、外国籍の児童・保護者がいます。市内でも翻訳や通訳の方は不足していますが、保護者会では日程を調整して通訳さんに来ていただいています。しかし日常的な連絡や学年通信などは、対応できていない状況にあります。浜松市でもあったように翻訳アプリでは誤訳が多く、翻訳ができていません。こういった「翻訳」や「誤訳確認」の対応は難しく、本校だけでも5カ国語が必要になります。国や市も対応をしようとしていますが、学校まで対応できていません。そういった翻訳システムが早期に必要であると思っています。
公立学校教員の超過勤務時間の上限を指針化に対応する日課を検討してます
文部科学省は今年公立学校教員の超過勤務時間の上限を月45時間年360時間以内と定めました。これは教員が毎週土日のどちらかに部活動指導をすると16時間であることから、平日は29時間となり1日で1~2時間の超過勤務が限度になります。部活動、授業の準備、いじめやケンカの指導、成績処理、欠席児童や保護者への連絡、登校下校の見回りなどをしていると45時間はなかなか難しい数値です。また子供たちや保護者の皆様の希望としては部活動をはじめ、丁寧な指導を望まれることはたいへん理解できることです。他にも保護者の皆様からは、下校時間を少しでも明るいうちにして帰宅させて欲しいという意見なども多く聞こえます。そういった時間を作るには授業終了の時間を早めることが大きな課題となります。そこで来年度の日課変更を考えています。1つ目は始業時間です。保護者からの中学校に合わせて始業を8時にして欲しいという意見があります。授業開始を8時にすることはいかがでしょうか。2つ目は、掃除の時間と昼放課の時間を短縮することです。掃除を15分、昼放課を20分にすることで、午後の授業の開始を早めます。県内の学校は、掃除時間が15分のところが多く、昼放課は15分と20分の学校が半々です。他にも時間を調整すると、現在下校時間が16時10分で勤務終了まで30分であった時間が50分程度に伸び、また児童の下校時間も早めることができます。これらについてのご意見がありましたら、機会を見つけて担任やPTA役員さん、教頭先生にお話しいただけますと参考にさせていただくことができます。
小学校教科担任制・ICT整備
10月4日、中教審初等中等局文部科学省で行われ小学校教科担任制とICT整備について論点整理がされました。小学校教科担任制は高学年での複数教員によるチーム体制での指導の実現をすること、ICT整備は先端技術を使った教育の推進をねらいにしています。本校は、すでに高学年の一部で教科担任制を行っています。またICT整備では、岡崎市教育委員会の支援を受け、iPadの整備台数を増やしてもらうなどの整備により、プログラミング学習を始め、授業でのICT利用を行っています。その成果の1つとして今年8月末に実施した子どもビデオ教室での児童作品が、アジア国際映像祭の本戦にノミネートされたことは10月8日付けの中日新聞で報道されました。これらは文部科学省の意向を先取りするもので、保護者や学区の皆様の御理解と御協力のたまものだと感じています。
病的なネット依存の疑い13.7%
本校でもネットやネットに繋ぐゲーム依存の傾向にある児童が増える傾向にあります。また安易な悪口や差別言葉をメッセージで送り相手を傷つけることがけっこう頻繁に起きています。大人は理性が育ち社会経験があることから、自制心が効きますが子供はなかなか効きません。岡山県教育委員会は、県内の中学生を対象に実施した、インターネットに関する調査の結果を発表した。病的なネット依存の疑いがあるのは、13.7%だったと発表しました。その質問項目で、%が多かったのは「ネットに夢中になっていると感じることがある」(66.5%)、「予定より長くネットを使ってしまう」(65.5%)、「ネットに夢中なことを隠すために家族や友達にうそをついたことがある」(9.7%)だったそうです。子供の健やかな成長のためには、保護者の管理により子供を守ることがますます大切になってきたようです。
タトゥーシールやフェイスペイントによる肌トラブルの発生
消費者庁から注意喚起があります。https://www.caa.go.jp/notice/entry/016560/
除去の際の肌トラブルや金属アレルギーなど子供が利用する場合は、特に注意が必要です。重症の炎症等の報告もあるようですのでお気をつけください。
令和における学校の課題
4月からの学校の教育活動を通して、従来からの学校システムに課題を感じるところをできるだけ改善しようと考えています。・学校に保護者が来る機会が少ない・児童の体育館集合に時間がかかりすぎ・校舎内に古い掲示板が多く地震で崩れる可能性が高い・下校時に児童トラブルが多い 等は、木曜集会・水泳指導等保護者はいつでも授業を見に来ていいというスタンスの周知、体育館へのアプローチ拡張、掲示撤去と壁の塗装、一斉下校での職員付添 等をしてきました。他にも子供の自然観察や癒やしとなる淡水魚水槽拡張など実施していることはありますが、まだまだやりたいことが多くあります。そのなかでも重要な課題は学習指導の方法です。これは、改訂された学習指導要領に学習内容に合うように「学びを変える」とうことです。先生たちは夏休み中に、壁塗りや教室のワックスがけなどに加え、重点に実施したことは繰り返しの学習指導法の研修です。ポイントは「児童の主体性・児童同士の対話性を伸ばす」「習得した知識・技能を使う」ことです。子供たちが「学び方が変わった」と実感できることが大切だと思っています。さて、学習指導要領の改訂の主旨に合わせて、何人かの子供たちから意見を聞いていることがあります。9月現在聞いていることは、校外学習や長期休業中の宿題です。体力鍛錬の遠足ではなく、教科の学びを目的にした校外学習は、学校ではできない本物体験ができます。子供たちは、遊び目的で行きたい場所を答えますので、各学年でどういう学びをしたいと思っているか問い返しています。次に冬休みの宿題をどうするか聞いています。子供たちは、無くした方が良いと言いますが、宿題がない分、ゲームに時間を費やしてはいけません。子供たちが自分で主体的に学習や読書などの学びを進められるには、まだ時間がかかりそうな感じがします。
社会的な課題である「指示待ち人間」「マニュアル人間」ではなく、これからの高度国際化・情報化社会で、自分で道を切り開く資質・能力育成のためには、学校・家庭・地域を含めた社会全体の教育環境を改善していく必要があります。4月からの感触としては、羽根小学校・羽根学区は、これが実現できる基盤があると感じています。学校としては、子供たちに加え保護者・学区の皆様に「学校は少しずつですが変わっている」と感じていただけることが大切だと思っています。目指すのは「未来社会で活躍するはねっ子」です。
夏休みの宿題は要らない!?
以下のHPの記事は、2017年8月の記事で、本校と同じSTEM教育推進で有名な先生です。今度本校にも来てもらおうと思っている方です。
https://www.huffingtonpost.jp/2017/08/31/matsuda-summer-homework_a_23191838/
市内の中学校でも宿題をなくす(全くなくしたわけではありませんが)学校が出てきました。宿題をなくした学校の様子を聞くと、子供は良いのですが保護者からは、「宿題がないから塾に行くようになった」「学校に宿題をやめないよう多くの保護者から意見があった」などがあったとのことです。また「読書感想文・生活作文・自由研究は、保護者が手伝わないといけなかったこから開放されたのでよかった」という意見もあるようです。羽根小の保護者の皆さんはいかがでしょうか。
ゲーム依存症
2018年6月18日世界保健機関(WHO)は、オンラインゲームやテレビゲームのやり過ぎで日常生活が困難になる「ゲーム障害」を新たな疾病として認定し、依存症の一つとして「国際疾病分類」の最新版に加えたと発表しました。スマートフォンやタブレット端末の普及に伴ってゲーム依存が広がり、世界各国で問題化していることが背景にあります。WHO当局者は「概算でゲームをしている人の2~3%がゲーム障害とみられる」と指摘。これまで正式な病名はなかったが、国際的な標準となる病気の分類に盛り込むことで、各国で診断例から対応方法ができるようになると強調しました。
スマホ斜視
2019年6月14日、日本小児眼科学会と日本弱視斜視学会が、浜松市での合同学会総会で、短期間のうちに片方の目の瞳が内側に寄って左右の目の視線がずれる「急性内斜視」が最近、子どもや若者の間で多発しているという調査結果を発表しました。スマホなどの長時間使用が影響している可能性があるという。両学会は今年1~2月、小児眼科医ら1083人にアンケートし、2018年の1年間で5~35歳の急性内斜視の患者を診察した経験があるかを尋ねました。回答した371人のうち、4割以上の158人が経験し、その8割近い122人はスマホなどのデジタル機器の使用が発症に関係したと考えられるとしています。37人は機器の使用をやめると症状が改善したそうです。日本弱視斜視学会理事長の佐藤美保・浜松医大病院教授は「急性内斜視は眼科医1人が、数年に1人診る程度の珍しい病気で、4割以上が患者を診たことがあったのは驚きだった。現場の医師は急性内斜視の若い患者が増えているとの印象を持っている」と話しています。
脂肪味”のメカニズムを解明
2018年九州大学のグループが、脂肪に反応する舌の味蕾(みらい)細胞から脳に味を伝える「神経」を発見。甘味・酸味・塩味・苦味・うま味に続く“第6の味覚”として注目されています。これが鈍くなると、オーストラリア ディーキン大学 教授ラッセル・キースト氏は、「“脂肪味”に鈍感な人は、脂肪をとり過ぎてしまう危険がある。肥満や、それに関連した脳卒中、心臓病、糖尿病などの病気につながる可能性がある。」としている。鈍感になる原因として、唐揚げなどの油分の濃いもの・とんこつラーメン・洋菓子などの食生活などをあげています。東北大学 名誉教授笹野高嗣氏は、「味覚というのは、日常の食生活の中で変わる。『朝食を食べない』あるいは『急いで食事をする』。味に関しては、非常に辛いものとか、刺激的な味の濃いもの、いわゆるジャンクフードを日常、食べている。本人が気づかないままに、だんだん味覚障害が進行して重篤になっていく。」としています。甲府市歯科医師会会長武井啓一氏は、「味覚をしっかり知ることによって、おいしさを広げていく。好き嫌い無くというのが、小さいころからやらないと、大人になってから変えるのは大変。」と子供の頃からの食生活の大切さを指摘しています。
18歳意識調査
2019年1月に日本財団が行った18歳意識調査では、今や1,000兆円を超える国の借金の現状を3分の2近くが「知らない」と答えました。財政の将来に7割が不安を感じています。借金の原因として過半数が政治家の努力不足を指摘する半面、「国民の負担が軽かった」、「権利の主張が強すぎた」などの意見も約4割にのぼっています。財政再建策については「歳出を減らす(社会的サービス・公共事業などを削減)」が36.5%。これに対し歳入を増やすは49.0%、内訳は「企業への増税」が25.1%、「消費税などの増税」が23.9%となっています。
下敷きの利用と国語の読解力
文部科学省は2007年より全国学力学習状況調査を実施しています。この結果と課題をみると、毎年の傾向があります。それは、学習習慣についての内容です。教科書やノート・鉛筆をそろえることは、保護者の方も気にしていただき、子供たちは忘れ物のないようになっていると思います。しかし下敷きの利用ができていない・持ってきてない子供を多く見かけます。全国学力状況調査の結果と課題から、文具の使い方を重視している自治体が多くあります。下敷きは、ノートへ書く文字がきれいになることだけでなく、筆圧の調整ができるようになります。「文字を書く」作業を日常的に丁寧する・自分の文字を大切にすることを心がけるということです。
愛知県は、毎年国語の読解力についての課題が出ています。これは子供たちが本を読んでいないことが大きな原因です。子供たちだけでなく大人も本を読んでいない事実があります。読書により、作者の訴える内容や状況を読み取る力が育ちます。加えて新聞を読んでいる子どもの学力が高いことは、毎年あげられます。新聞がなぜよいかというと、単に読むだけではなく、記事の内容同士を結び付けて読むからだといわれます。ぜひ読書をする機会を家庭で増やしていただきたいと思います。
朝の起床時間と学力
富山大学は、子供の睡眠と学力についての研究をしています。神川教授によると必要な睡眠時間は、3~5歳は10~13時間、6~13歳は9~11時間です。しかし文部科学省のデータによれば、日本の小学生1970年では9時間23分が2000年では8時間43分、現在は8時間程度であると言われています。睡眠量や睡眠の質が悪いと、集中力の低下につながることは、よく報道されます。しかし成長期の子供にとっては重大な問題です。学力だけでなく健康な体が育たないことにつながるからです。富山大学山田助教らは、2019年5月9日、6時30分前に起床した子と7時までの起床した子、7時以降の起床した子での学力の比較を発表した。これによると6時30分までの起床と7時以降の起床では、2.48倍の学力差であるとしています。
SNSで記憶が消える
東北大学の川島隆太教授(脳科学者)は、7万人の子どもの脳を調べ、スマホを使っている子どもたちは学力が低下し続けることを自身の著書などで発表しました。SNSにより脳に抑制がかかることが分かっていて、脳に刺激があるのではなく、逆に脳は眠っている状態になることを脳波等で調査しました。川島教授によると、SNSを使い続けるほど学力は低下し、その学力は睡眠時間や勉強時間とは関係なくなるとしています。
新聞を読む子供は正答率が高い
文部科学省は、全国学力学習状況調査の結果として、新聞をよく読む子ほど、正答率が高かったことを発表しています。新聞をほぼ毎日読んでいる子の小6国語Aの正答率は69.4%、月に1~3回は63.1%、全く読まない子は59.3%です。他の検査でも毎日読んでいる子と全く読んでいない子の正答率で10%程度の差があるとしています。