豊かな生活力をはぐくむ家庭科教育

~学びと生活をつなぎながら,確かな選択眼を育む授業を目指して~

 

主題設定の理由

 未曾有の被害をもたらした震災から,今まで当たり前と考えてきた家族・家庭の大切さや家庭生活を見直す必要を感じた。家族・家庭を常に意識し,豊かな生活力をはぐくむために,子供たちの生活の自立の基礎をどう養うか考える必要がある。また,情報化社会の発展で生活は新たな広がりを見せ,複雑化を極めている。その中で将来を担う子どもたちが,持続発展可能な社会を創造していくためには,根拠をもった自己決定が常にできる確かな選択眼を育てる必要がある。ふるさと「岡崎の心」を守りながら,豊かな心と確かな技を身につけ,家庭,地域,学校をしっかり結び付けていく授業を目指し,本主題を設定した。

 

研究の視点

① ESDを学習内容に意識的に位置づける。

② 学習と家庭生活の行き来を組み入れた単元構想の工夫

・生活の見つめ直し→問題発見→追究→家庭でやってみる→見直す→家庭に広げる

③ 習得した知識や技能を、実生活で活用する力を育成するための指導過程の工夫

・家庭や地域との連携の工夫や活用場面の効果的な設定の工夫

④ 家族関係の変化や環境問題など、社会の変化に対応した題材の開発  

・環境問題は、衣 食 住 消費生活どこでも考えることができる

⑤ 道徳とリンクした心を育てる家庭科学習の工夫 

・家族、家庭、地域社会の人々に見守られて成長してきたことを意識化させる。

⑥ 伝統文化や「岡崎の心」を意識した教材開発

・先人の知恵、文化を大切にし、それを受け継いでいく心を育む

⑦ コミュニケーション力を高める

・家庭、地域からの聞き取りを大切にする。

⑧ 学習したことをまとめ発表し合う場の設定をする。

⑨ 実践的体験的学習を位置づける。