あっという間に梅雨も明けてしまい、夏の暑さに負けそうな日が続きます。

子どもたちは暑さをものともせず、学習や部活動に臨む姿が見られます。

 

さて、本日紹介する本は、今年の課題図書に選ばれた3冊です。

あらすじと、見どころを紹介します。

 

セカイを科学せよ! 【2022中学課題図書】

 すべてが規格外の転校生は「蟲」が大・大・大好き!!

日露にルーツを持つミハイルは、日米にルーツを持つ転校生・葉奈と科学部で一緒になり……。ミックスルーツの中学生たちが繰り広げるバイオロジカルコメディ!

科学と人間模様のバランスが整った読みやすい作品です。「蟲」初心者の人にもわかりやすい構成となっています。

 

海を見た日 【2022中学課題図書】

 里親制度に深く関わってきた作者は、制度の現状や、里子が直面する現実を明るみに出そうと考え、この物語を書きました。登場する子どもたちの、何があっても折れない精神に、きっと心をゆさぶられることでしょう。

人間のつながりの強さを感じさせてくれる一冊です。課題図書ということを忘れ、ついつい感情を高ぶらせてしまいます。

 

江戸のジャーナリスト 葛飾北斎 【2022中学課題図書】

今も世界で人気の江戸の絵師・葛飾北斎。作品はパスポートに、2024年には千円札にと大活躍です。印象派の画家を魅了した『北斎漫画』はアニメの元祖のよう。情報に鋭敏で謎多き天才の破天荒な生涯に独自の光を当て描く。

ジャーナリストでもある筆者だからこそ見えてきた。今までとは少し違った葛飾北斎の姿が浮かびます。筆者の考えと自分の考えを比較しながら読み進めるととても楽しい一冊です。

 

子どもたちの楽しい読書生活に花を添えてくれる素敵な課題図書です。夏休み期間中に読んでみてはどうだろうか。