造形おかざきっ子展は、子どもたちが日ごろの図工・美術の授業で一生懸命作った作品をできるだけ多くの人に見てもらいたい・・・子どもたち一人一人が持っている素晴らしい創造力を伸ばしたい・・・そんな先生たちの熱意と願いによって生まれた野外造形展です!

 

 おかざきっ子展が誕生するまでには、その当時の先生方の並々ならぬ熱意と努力がありました。
「子どもたちの1時間1時間の授業の中で生まれた作品を展示しよう」という基本姿勢のもと、実現のために毎晩遅くまで話し合い、関係するあらゆる機関への働きかけを行ったのです。
また、当初は予算の都合もつかなかったため、自分たちで色紙や絵皿を描き、それを販売して展示に必要な物品を購入したそうです・・・。

 

 そんな努力が実り、昭和39年(1964年)に、岡崎市内の籠田公園で第1回造形おかざきっ子展を開催することができました。くしくも、宇宙ロケットが月面着陸に成功し、東京ではアジアで初めてオリンピックが開かれた年です。その後、会場を籠田公園(第1回展~第9回展)、東公園(第10回展~14回展)、菅生川河川敷(第15回展~第21回展)、おかざき世界子ども美術博物館(第22回展~)へと移し、現在に至っています。回を重ねるごとに内容も充実し、現在では多くの参観者が訪れる岡崎の秋の行事として市民に親しまれています。