かがみいわ
鏡岩


昭和40年頃、

周りの樹木が伐採されたときのもの

  ウバ神さんの裏山の山頂(海抜200m 向白補毛山)に,通称『鏡岩』という巨大な岩がある。鏡岩というのは,朝日に反射する鏡のような岩という意味で,ほぼ東に向かって直立している。
この巨岩は直径3mほど。(高さ3.1m、幅2.35m、奥行き0.3mの記録あり)丸い巨岩が縦に二つに割れ,1つが下に倒れていて,1組になっている。むかし,誰かが岩の中心部に鉄の棒を打ち込み,雷の落ちるのを待ってわらせたようである。古代信仰の磐座(いわくら)であると いわれている。
磐座というのは,磐境と同義で,岩石の上に神の降臨を仰ぎ,まつりを行う場所で,古代的な祈祷場である。特に,山の巨岩には神が降臨するものと考えられていた。山頂・山腹・山麓のそれぞれに沖津磐座,中津磐座,辺津磐座と呼ばれる磐座が垂直に分布する。ここでは,鏡岩が沖津磐座,石亀(乙川河畔)が辺津磐座,姥神が中津磐座に当たる。

秦梨の史跡に戻る