読書環境 ~本好きな子を育てるために~

図書室

▼新美南吉コーナー(写真①)

                                    

作家コーナー(写真①)

 このコーナーは、毎年、話題になったり何周年かの記念になったりした作家を選び、紹介している。2013年は、新美南吉生誕100年の年にあたることから、「新美南吉」コーナーを設けた。本校の図書室にある新美南吉の本は、上学年向きの作品が多かったため、新たに下学年向けの絵本を購入した。以後も、その時期に話題の作家を特集するなど、児童の興味関心を深めている。

先生たちのおすすめ本コーナー

 部員の先生を中心に紹介した。新刊に限らず、先生方が今まで読んできた中で「おすすめしたい本」を紹介している。どんな本を読んだらいいのかわからない子でも、まず、好きな先生が勧める本なら読んでみようとなることを期待している。

根石小で人気のある本や話題の本紹介コーナー(写真②) 

▼人気本コーナー(写真②)

              

 図書室の一角に、根石小学校内で人気のある本を紹介したり、タイムリーな話題の本を紹介するコーナーを設けている。人気の本の紹介は、図書室のコンピューターでどの本がたくさん借りられているのかを調べ、ベスト3を紹介したもので、まだ読んでいない子供たちの興味が大いに高まるだろうと考えた。また、タイムリーな話題にちなんだ本の例としては、2020年の東京オリンピック開催決定にちなんで「オリンピック特集」を組んだり、3.14の震災に関して出版された絵本や資料となる本を特集したりするなど、児童の心を動かす工夫が凝らされている。

展示物

 読書環境にふさわしい壁面掲示として、基本的に各学年のおかざきっ子展の代表作品や読書感想画の優秀作品を掲示している。読書をテーマとした作品からは、作者である児童自身が感じるファンタジーが表現されており、他の児童へのよい刺激となっている。

◆おとぎのくに(低学年向け図書室)

シリーズものの集約(写真③)

 ▼シリーズ本の集約(写真③) 

                          

 おとぎのくには、作者順ではなく、書名で50音順に並べられている。そのため、同じシリーズであっても、ちがう場所に置いてあった。そこで、昨年度より、子どもたちがシリーズものを続けて読みたくなるような環境にするため、同じシリーズを同じ棚に並べておくことにした。

作家コーナー

 2013年は、中・高学年向けに新美南吉の本を紹介したが、1・2年生には、新美南吉の本の内容はやや難しいことから、おとぎのくには、この年、久しぶりに新刊を連続で出版した「かこさとし」作品の紹介コーナーを設けた。人気の絵本「からすのぱんやさん」「どろぼうがっこう」の続編など、子供たちが手に取って読みたくなる本をそろえた。また、随時、話題になった作家や本、根石小学校に来校いただいた作家さんの特集なども行う。

先生たちのおすすめ本コーナー

 低学年の担任らを中心に、低学年向けのおすすめの本を選んでいる。

根石小で人気のある本ベスト3紹介コーナー

 おとぎのくにでは、どの本がたくさん借りられているか調べた結果、特別に人気が突出した本はなく、どの本も似たような借出状況だったので、ベスト3を決めず、貸出回数の多い本から順次紹介している。

◆総学館(2014年に旧コーナーを新装)

 南舎2階東側に設置しているコーナーで、高学年向けに「環境」「福祉」「国際」の3つのジャンルに分けて資料を取り揃えている。2014年に学区の篤志家から多額の寄付をいただいたことで、本を閲覧したりノート筆記したりしやすいようにテーブルやソファを数点設置し、窓からの光が本を傷めてしまわないようにブラインドカーテンをつけるなど読書環境を整えた。今後、蔵書もさらに増やしていく予定である。

◆ほんのいえ

 学級文庫を本校では「ほんのいえ」と呼ぶ。24年度までは、数冊を隣の学級へ回覧することで、学年間でどの学級の本も読み会えるようにしたが、25年度以降、リブラ(市中央図書館)より、各学級に25冊の本を貸し出してもらえるようになった。以後、年に数回、リブラからの本を入れ替えることで学級文庫の質も高めている。こうした環境整備もまた、ハード面から読書活動を支える大きな柱となっている。