校歌作詩者 清水孝之先生のお言葉

竜南中学校歌について

たとい四苦八苦しても校歌の作詞者としてうれしいことは、第一に作曲者が詩の心を汲みとって下さって歌いやすいよい曲がつくこと、第二に生徒諸君が喜んで歌い続け、校歌の精神を体して卒業すること、第三には卒業後も誇りを持って高らかに歌い続けてくれることです。                              校歌の特色・個性は自然・歴史・社会といった学校の立地条件にあります。いわば環境描写によって特定の学校の独自性が定着されます。こんどは作者わたくしの視点が確定せず、第一番の見えない「乙川」から「岡崎の南の丘」に落ち着くまでに苦辛しました。第二番でもみえない三河湾のイメージに引きずられて、桑谷山荘まで案内してもらいました。結局「馬頭野」という歴史的に興味深い地名を中心にすえることによって、対向する三が根と遠望峯との実景がが生きてきたかと思います。

通常は序歌がまずできて、その余韻から本歌が浮かび上がってきますが、本校の場合は逆になりました。低山ながらも朝夕に変化する美しい山並みに囲まれた竜南中学校。その素晴らしい環境の中で、三年間の自主的な勉学を基礎にして、皆さんが個性的で豊かな心の持ち主となって巣立ってゆくことを期待しています。

 

校歌作曲者 小林蔵雄先生のお言葉

いきいきと力強く開校して一年目という短期間に校歌を作られた意気込みには感動いたしました。これは、先生方や生徒の皆さんが日夜努力されておられる情熱が周囲の方々を動かしそこに温かい理解と協力が生まれ、できあがったものと思います。それだけに竜南中学校が地区の方々から寄せられる期待は多大なものがあると拝察いたします。
清水先生の作詞は、さすがに格調も高く立派なもので敬服いたしました。曲につきましては、21世紀の日本を背負って立つ生徒の皆さんが明るく元気にはつらつと歌って頂くよう願って作りました。                      皆さんが 母校竜南中学校を卒業されてからも、喜びにつけ、悲しみにつけ、唇に歌をもって元気に明るく人生を歩んで頂くことを願ってやみません。